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[MOM1906]神奈川県MF桝谷岳良(川崎F U-18、2年)_攻守で中心になったMFは3得点もたらし、次は00ジャパン復帰に挑戦

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(写真協力 高校サッカー年鑑)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.6 国体少年男子3位決定戦 神奈川県 6-0 東京都 遠野運動公園陸上競技場]

「最高の3位決定戦にしよう」と団結していた神奈川県。「相手圧倒するというテーマでやってきて、それを見せられた試合だと思う」と喜んだMF桝谷岳良(川崎F U-18、2年)は相手を見て、外して、ゴールを奪う神奈川のサッカーを体現した70分間だった。

 初先発組もいたこの日は緊張する選手たちを上手くサポートしながら、自身も存在感を放つ働きぶり。小柄だが、球際でのチェック厳しく、攻守においてスプリントするなどハードワークを繰り返した。ドリブルでPAに割って入って2点目を演出した前半終了間際のシーンや、フリーの選手を逃さずに通すラストパスなど見事に3得点に絡んで大勝に貢献。「入りは凄くよくなかったんですけど、守備も攻撃も中心になってプレーできたと思います。点のパターンも完璧だったので。崩せてドフリーでシュート打てる状態にできた」。そのMFについては永山晃監督(浅野高)も「きょうはボランチの桝谷が攻守で気を利かせてやってくれたのと、交代選手が躍動してくれたのが勝因」と認めていた。

 昨年の優勝の経験者にとって3位は悔しい結果。それでも川崎F U-18のチームメートである東京都のDF新井秀明と激しいマッチアップをするなど、最後まで全力プレーでチームリーダーの役割を全うした。次は来年U-17W杯を戦う00ジャパン復帰へ挑戦。これまでの代表チームでの活動、また1学年下のチームメート、U-16日本代表FW{{宮代大聖)}の普段のプレーを見ても自分がもっとやらないと復帰できないことは理解している。「チームメートに宮代大聖がいるんですけど、彼なんて全然次元が違うんで。守備も一生懸命やるし、ハードワークもしっかりするし、シュートも決めるし、全然足りてないと思います」。

 自分の立ち位置に気づいている。だからこそ、本気で心構えしているMFは今後も努力を続けるだけだ。「戦える選手にもっとならなきゃいけないと思っています。足先だけのプレーとか、軽いプレーが多くて、ただの上手い選手になっていた。それでは海外の選手だったり寄せの速い選手だったら全然通用しないので戦える選手にならないといけない」。判断速いプレーが特長の配球役から、戦えるボランチへ。国体で存在感を示したMFは代表入りする権利を勝ち取るために成長を遂げる。

(取材・文 吉田太郎)
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