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北九州が開始1分弾で先制も、東京Vが二川の移籍後初ゴールで追いつきドロー

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[10.8 J2第35節 東京V1-1北九州 味スタ]

 J2の第35節が8日に各地で行われた。17位の東京ヴェルディはホームで最下位のギラヴァンツ北九州と対戦し、1-1で引き分けた。開始1分に北九州が公式戦6戦ぶりとなるゴールで先制するも、前半28分に東京VがMF二川孝広の移籍後初となる得点で追いつき、勝ち点1を分け合った。互いに手痛いドローとなっている。

 2戦勝ちなし(1分1敗)の東京Vは、前節に続いてGK柴崎貴広がゴールマウスを守り、右SBではDF安西幸輝が5試合ぶりに先発。高校3年生のMF渡辺皓太が初めて先発起用され、MF中後雅喜とボランチを組んだ。前線ではMF澤井直人が4戦ぶりに先発し、4-2-3-1の2列目右へ入った。

 対する北九州は最下位に沈んでいるものの、直近2試合では京都、札幌の上位陣と連続ドロー。5戦ぶりの勝利を目指す今節は、前節・札幌戦(0-0)からメンバーの変更はなし。GK鈴木彩貴がゴールマウスを守り、前線ではFWロドリゴとFW小松塁が2トップを組んだ。“東京Vキラー”のFW原一樹はベンチスタートとなった。

 試合は開始1分に動く。相手GKからのボールをDF井林章が蹴り返す。ハーフウェーライン付近に落ちたボールを二川と競り合ったMF新井純平が頭で落とした。MF高木善朗の前でボールを拾ったMF風間宏希が右サイドへパスを送る。抜け出た小松がDF平智広を背負いながらも右足シュートを決めた。公式戦5戦連続無得点だった北九州が1-0の先制点を奪った。

 痛恨の失点を喫した東京V。前半4分、右サイドから仕掛けた安西がバイタルエリアへ切れ込み、パス。受けた渡辺が前進し、迷いなく右足でシュートを放ったが、GKに止められた。同25分にはMF二川孝広のパスを受けたFWドウグラス・ヴィエイラがPA手前正面から低めのミドルシュートを放つ。惜しくもポスト右を叩いた。

 徐々に東京Vがボールを保持する時間が長くなると、前半28分に1-1の同点弾。澤井の右クロスはゴール前へ飛び込んだドウグラスに届かず、逆サイドへ流れた。拾った安在がドリブルで切れ込み、折り返す。ファーサイドの澤井が頭で落としたボールは、詰めたドウグラスの前でワンバウンド。後方から走り込んできた二川が右足で叩き込んだ。G大阪から期限付き移籍してきたMFの移籍後初ゴールで1-1に追いついた。

 その後も東京Vが押し込み、北九州は防戦一方。前半35分には中後のスルーパスから澤井がGKと1対1を迎えるも決めきれず。同43分には右CKのこぼれを拾い、MF高木善朗に預けたドウグラスが右サイドへ抜ける。リターンを受けて折り返したボール。ゴール前に詰めた渡辺がダイレクトで狙うもDFに弾かれた。同アディショナルタイム1分、カウンターから二川が狙った右足ミドルは枠を捉えたが、GK鈴木に右手指先で阻まれた。前半を1-1で折り返す。

 互いに交代ないままに迎えた後半。北九州はカウンターでチャンスメイク。左サイドからの縦パスに小松が反応したが、GK柴崎の果敢な飛び出しでシュートは打てず。同12分には右CKを獲得し、MF本山雅志が蹴りこんだがシュートでは終われなかった。流れを変えたい北九州は後半12分、ロドリゴに代わり、原を送る。

 東京Vは後半16分、高木善の左CKからゴール正面の平が頭で合わせるもポスト右へ逸れる。同17分には安在の左クロスに澤井が飛び込むも、枠を外れた。同18分、ハーフウェーライン付近でボールを奪取。ドウグラスから受けた渡辺が正面からドリブルで仕掛け、右サイドへパス。澤井のシュートはGKに止められた。

 耐える時間の続く北九州は後半20分に2人目の交代。本山に代わり、MF井上翔太を送る。直後の21分、左サイドへ仕掛けた原のパスを受けた風間がミドルを狙うもわずかに枠を外れた。

 直後には東京Vがチャンスを迎える。自陣でボールを奪い返し、ドウグラスから受けた二川が横パス。渡辺がシュートを狙うがミートできずに枠を大きく外れていった。その後は二川がゴール前まで攻め込むも相手DFに阻まれる。押し込む東京Vだが、2点目が遠い。後半30分に最初の交代カードを切り、高木善に代えて、13試合ぶりの出場となるMF高木純平を送る。同34分には二川の浮き球パスからPA内右の澤井がシュートを打つも枠を外れた。

 後半35分に北九州は最後の枠を使い、MF小手川宏基に代えて、DF福森健太を入れる。同36分にはDF星原健太が高木純をかわして右サイドを突破。折り返しを受けた風間がシュートを打つも、GK柴崎に弾かれる。

 後半37分に東京Vは2人目の交代。安西に代えて、FWアラン・ピニェイロを投入。この交代によって2列目左に入っていた高木純が右SBへポジションを移し、澤井が2列目左、アランが同右へ入った。後半アディショナルタイム2分に東京Vは最後のカードを切り、二川に代わって、FW高木大輔を投入。高木大が6戦ぶりにピッチへ立った。その後はスコアは動かず、1-1の引き分け。勝ち点1を分け合った。

(取材・文 片岡涼)
●[J2]第35節 スコア速報

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