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世代交代進む豪州に本田「ビッグネームは減ったけど…」

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フットバレーで汗を流すFW本田圭佑

 日本代表FW本田圭佑(ミラン)は11日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦(メルボルン)を前に、世代交代を進めながらサッカー自体も変化しているライバル国を警戒した。

「まだそこまで分析はしていないけど、うまい選手が多くなったなと。パワープレー寄りのチームのイメージがあったけど、つなぐチームになってきたなという印象を持っている」

 チームが過渡期にあるのは、ある意味で日本と同じかもしれない。6日のイラク戦(2-1)では本田の交代後に劇的な決勝点。MF香川真司が先発から外れ、FW岡崎慎司も本田同様、途中交代でベンチに下がっていた。日本の攻撃を長年牽引してきた3人が不在のピッチで手にした劇的勝利は世代交代も印象付けたが、そのことが頭にあったか、本田はオーストラリアの印象を聞かれると、「向こうも世代交代して、長年引っ張ってきた選手がいなくなっている」と指摘した。

 FWハリー・キューウェルやGKマーク・シュウォーツァー、DFルーカス・ニール、MFマーク・ブレシアーノらが代表を離れ、FWティム・ケーヒルもスーパーサブとしての起用が増えているオーストラリア。戦術自体もロングボールを多用していたスタイルから、しっかりパスをつなぐサッカーに変貌を遂げている。

「正直、(現オーストラリア代表選手の)名前を言えない」という本田は「キューウェルやケーヒルがいたころと比べると、ビッグネームが減った印象はあるけど、ヨーロッパでやっている選手がかなりいるし、いい選手がいるなという印象がある」と率直に語った。

 15年アジア杯MVPのMFマッシモ・ルオンゴ(QPR)やセルティックで活躍するMFトム・ロギッチら新たなタレントが次々と現れているのも事実。「サッカーは名前でやるわけじゃない」と警戒する本田は「これから(2-2だった6日の)サウジアラビア戦の映像も見て、イメージを固めていきたい」と、本格的な豪州対策に乗り出すつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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