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サポーターから厳しい声…PO出場危機の千葉、MF佐藤勇「この試合の重要性を感じていた」

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サポーターからの厳しい声を受け入れるMF佐藤勇人

[10.8 J2第35節 千葉0-3京都 フクアリ]

 痛恨の一敗となった。プレーオフ出場を目指す10位のジェフユナイテッド千葉は勝ち点差「8」でPO圏内の6位につける京都サンガF.C.との直接対決を迎えた。勝てば勝ち点差は「5」に縮まり、残り7試合という状況を考えれば、十分に逆転可能な数字になる。しかし、京都に0-3の完敗を喫し、勝ち点差は「11」に広がってしまった。

 チームを率いる長谷部茂利監督は「見てのとおりの大敗だと思う。完敗です。試合数以上に(6位との)勝ち点が離れたことで厳しい状況になったと思っている」と現実を受け止めながらも、「首の皮1枚残っているかどうか分かりませんが、残り7試合でどうにか奮起して、可能性がある限りやっていきたい」と声を振り絞った。

 大事な一戦だった。それは選手もスタッフも、そしてサポーターも理解していた。だからこそ、成す術なく敗れたチームに向けて、サポーターからは厳しい声が飛んだ。チームの象徴とも言えるMF佐藤勇人は「サポーターの方もこの試合の重要性を分かっていたし、その中で最後まで応援してくれた。ただ、こういう結果になってしまったので、言っていることは絶対に間違いないと思う」と厳しい声を受け入れる。

「この試合の重要性をかなり感じていたのに、3ポイントを取れずに、逆に京都に3ポイントを取られてしまった。簡単に言葉で、『まだチャンスがある』と受け止めるのは正直難しい状況。まだ、自分の中で整理がつかないけど、可能性がゼロではないので、そっちに気持ちを持っていかないといけない」(佐藤勇)

 残り7試合。厳しい状況には変わりないが、佐藤勇は「僕らもサポーターの皆も思いは同じ。このクラブが『J1に行く』、現状を考えれば『プレーオフに出場』。その思いは一緒だと思うので、同じ方向を向いてまとまっていかないといけないし、まとまっていきたいと思う」と前を向こうとしていた。

(取材・文 折戸岳彦)
●[J2]第35節 スコア速報

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