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代表初ゴールの豪州戦へ…2年4か月ぶり出場狙う齋藤学「悔しさも自分の力に」

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約2年4か月ぶりとなる代表戦出場を目指すFW齋藤学

 代表初ゴールを決めたゲンのいい相手でもある。11日のW杯アジア最終予選でオーストラリア代表と対戦する日本代表FW齋藤学(横浜FM)は「オーストラリアはデカくて強くていいチームだけど、日本も負けてない」と力説。体格の大きな相手に対し、齋藤のドリブルは有効になるはずで、「出たらしっかり仕掛けたい」と意気込んだ。

 13年7月25日の東アジア杯・オーストラリア戦(3-2)。デビュー2戦目でA代表初先発を飾った齋藤は前半26分に先制点を決め、代表初ゴールを決めた。「当時とは相手が違うし、あのときは国内組だけだった。今回は最終予選の責任感もプレッシャーもある」。代表でのゴールはこの試合が最後。再びオーストラリア相手に代表2得点目を決めるチャンスを待っている。

 6日のイラク戦は後半アディショナルタイムにMF山口蛍が劇的な決勝点を決め、2-1で競り勝った。「チームとしてW杯予選を戦う中で大事な勝利になったし、その勢いをオーストラリアに持ってこれたと思う」。メルボルンでの初練習となった8日はイラク戦の先発組と控え組に分かれて練習したが、「活気あるトレーニングができたと思う」と、チームに生まれた一体感を感じている。

 イラク戦は決勝点の山口だけでなく、先制点のFW原口元気や2得点を演出したMF清武弘嗣らロンドン五輪世代が活躍した。同世代である齋藤にとっても刺激にならないはずがない。特に同じポジションの原口のプレーについては「(原口)元気がドリブルでファウルをもらったり、縦に行ったり、チームの力になっていた」と、自分自身に重ね合わせる部分もあったようだ。

「自分が出たとき、どうプレーするかを考えながら見ていた。なかなか出番が来なくて悔しいけど、これも自分の力にしないといけない。ピッチに出たときにその悔しさを晴らすための準備がをしたい」。FW宇佐美貴史、FW武藤嘉紀の故障で急きょ追加招集された齋藤。14年6月6日のザンビア戦以来、約2年4か月ぶりとなる代表戦出場に向けて牙を研いでいる。

(取材・文 西山紘平)

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