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ルヴァン杯決勝は“因縁の対決”…長谷川監督「プライドを懸けて」、ペトロヴィッチ監督「今度こそ勝利を」

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共同記者会見に出席した左から長谷川健太監督、MF倉田秋、MF阿部勇樹ペトロヴィッチ監督

 翌日に行われるJリーグYBCルヴァン杯決勝に先立ち、14日、共同記者会見が行われ、ガンバ大阪長谷川健太監督とMF倉田秋浦和レッズペトロヴィッチ監督とMF阿部勇樹が出席し、意気込みを語った。

 長谷川監督が「素晴らしい相手との決勝戦。我々の持っているすべての力を出して勝利をつかみ取りたい」と浦和をリスペクトしつつもタイトル獲得への意欲を見せれば、ペトロヴィッチ監督も「ガンバと浦和が戦えば、必ず緊迫した非常に素晴らしいゲームになる。ただ、チーム一丸となって勝利をつかみ取るために全力を尽くす」とG大阪に敬意を表しながらも勝利をつかむと力強く語った。

「これまでガンバとの対戦で大事なところで負けてきた過去がある」。ペトロヴィッチ監督がそう語ったように、浦和はここ数年、タイトルが懸かった勝負どころでG大阪に苦汁を舐めさせられてきた。

 14年J1第32節では、勝てばリーグ制覇という一戦で0-2の敗戦を喫すると、その後失速してG大阪に逆転優勝を許した。さらに15年には年間2位でチャンピオンシップ準決勝に臨みながらも年間3位のG大阪に延長戦の末に1-3で敗れてCS決勝進出を逃し、昨季の天皇杯決勝ではFWパトリックに2得点を許してタイトルを奪われてしまった。阿部も「悔しい思いをしてきた」と過去を振り返る。

 しかし、ここ数年は大事な試合でことごとく勝利を収めてきたG大阪だが、直近の対戦となったJ1リーグ第2ステージ第14節では浦和に0-4の完敗。長谷川監督が「“こてんぱん”にやられた」と語るほど一方的な内容で敗れ、今季のチャンピオンシップ出場が絶望的な状況になってしまった。だからこそ、倉田は「大敗して危機感があるが、『やってやろう』という気持ちが高まっているので、明日の試合にぶつけたい」と闘志を燃やす。

「ガンバのプライドを懸けて戦う」(長谷川監督)、「今度こそ勝利をつかみ取る」(ペトロヴィッチ監督)。どちらのチームがライバルを叩き、タイトルを獲得するのだろうか――。決戦の地は埼玉スタジアム、運命のキックオフは15日13時5分に迎える。

(取材・文 折戸岳彦)
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