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負傷交代の宇賀神、試合後は感極まる「人生で初めてうれし涙を流せた」

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(左から)優勝に笑顔のGK西川周作、MF宇賀神友弥、DF槙野智章、DF森脇良太

[10.15 ルヴァン杯決勝 G大阪1-1(PK4-5)浦和 埼玉]

 悔しいアクシデントだった。浦和レッズのMF宇賀神友弥は左足首を痛めて前半36分に交代。「今野選手がスライディングで来たときに捻って……。そのまま10分、15分ぐらい続けたけど、クロスを上げたとき、足に力が入らなかった」。自らベンチへ交代を申し出た。「もってないなと。この舞台でケガをして、勝利に貢献できないというのは本当にもってないなと」。苦笑いを浮かべるしかなかった。

 浦和ユースから流通経済大を経て10年に入団。「浦和レッズというのは優勝することが義務付けられているチームだと思っているし、7年間プレーしてきた中で一度もタイトルを取れていないことが苦しかった」。試合後は感極まり、涙が流れた。ミックスゾーンでも鼻声で対応。「苦しかったし、つらかったし、その感情が爆発した。人生で初めて日本一になったし、人生で初めてうれし涙を流せた」と、素直に喜びを表現した。

「ようやく一つ胸のつかえが取れたので、ここから浦和の黄金時代が始まるんじゃないかと思う」。07年のACL以来、9年ぶりのタイトル獲得を勢いに変え、次はJリーグだ。「これをリーグ戦につなげないとダメ。今日は優勝のピッチに立てなかったので、それはチャンピオンシップに取っておきたい」と誓った。

(取材・文 西山紘平)

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