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シュミットに隼磨が太鼓判「何でもできる現代GK」 反町監督も資質を称賛

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豊富な運動量で攻守に存在感を見せたMF田中隼磨

[10.16 J2第36節 千葉0-3松本 フクアリ]

 新進気鋭の守護神を完勝で送り出した。松本山雅FCのGKシュミット・ダニエルは試合後、大阪府内で行われる日本代表候補のGKトレーニングキャンプに参加する。今回が世代別代表を含めて初の代表候補入り。J2クラブからは唯一の選出で、チームにも祝福ムードが漂う。

 松本の象徴とも言えるDF田中隼磨は「足元もあるし、何でもできる現代GK」と太鼓判を押す。シュミットの加入直後から、上のレベルで戦える可能性を見出していた。「『代表に入れる』と本人には開幕から直接伝えてきた。いい経験をしているし、試合をする度に自分のミスをしっかりと克服して次の試合に生かしている」。若手をサポートをする田中はその成長ぶりに目を細める。

 試合後にアドバイスを送れば、それを真摯に受け止めて努力を重ね、進化する姿も見守ってきた。「候補ではなく、代表にも選ばれるようになってほしい。その手助けをできたら」。可能性を信じる分、言葉には熱がこもっていた。

 12試合負けなし(6勝6分)で波に乗る松本。チームを率いる反町康治監督は、取材陣の注目の的となった守護神に関する質問が飛ぶ前から「代表(候補)GKですから」と上機嫌。この試合を無失点に抑えたシュミットの魅力について、「守備範囲が非常に広いし、ボールもしっかり蹴れる。今のサッカーに求められる資質を持っている」と語った。「GKコーチが人一倍厳しくやってる成果はある」と今季の成長を認めた上で、GK西川周作(浦和)やGK東口順昭(G大阪)、川島永嗣(メス)と対比し、「ゴールマウスを守るという意味では、まだまだ努力をしないといけない」と更なる飛躍に期待を寄せた。

(取材・文 佐藤亜希子)
●[J2]第36節 スコア速報

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