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[MOM1916]堀越MF齊藤一輝(3年)_終了2分前に決勝点!「時間のことも、PKのことも自然と考えていなかった」

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後半38分、堀越高は齊藤一輝が決勝点

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.15 全国高校選手権東京都Aブロック予選準々決勝 堀越高 1-0 学習院高 清瀬内山運動公園サッカー場]

 狙い続けて決めた執念の決勝点だった。堀越高は後半17分から左MFの齊藤一輝(3年)を前線へ配置。「流れを変えようと」(佐藤実監督)というポジションチェンジでゴールが近くなった齊藤はタイイング良くDFの間に入ってボールを受け、抜け出しから決定的なシュートを放つ。シュートがわずかに枠を外れても、DFにブロックされても、がむしゃらにゴールを狙い続けた背番号11が決勝点を奪った。

 後半終了2分前の38分、右サイドのスペースを突いたFW照井基也(3年)の折り返しを丁寧に右隅へと流し込んで1-0。「DFの間入るタイミングとか結構できたので、そこで点取れたと思う。(サイドでのドリブルも)自分のストロングポイントのひとつなので、そこでひとつ結果を残したかったんですけど、前の方で大事なところでしっかり結果残せたんで良かったです」と微笑んだ。

 ボールを保持しているものの、1点が遠かった。特に後半は相手の堅い守りを崩し切る回数をなかなか増やせずにいた。そして少なくなっていく残り時間。それでも齊藤は「時間のことも、PKのことも自然と考えていなかった」。とにかくゴールを奪うことに集中していたことが歓喜の決勝点をもたらした。

 準決勝の対戦相手は関東一高。昨年は齊藤が同点ゴールを決めて、全国総体4強の優勝候補を破るジャイアントキリングを達成している。「今年も去年同様しっかり崩して、自分が得点絡んでいく。あとは3年連続決勝行って2年間行けなかった全国を今年掴めればいい。(優勝するためには)もっともっと自分たちでゲーム構築していかないといけない。去年、一昨年はまだまだ甘かった。みんなが一丸となれば全国も夢ではないと思う。自分もリーダーの中に入っているので、オン以外のオフのところでもしっかり携わっていきたい」。2年連続で決勝進出した過去2年以上のチームになって全国へ。SHとして、FWとして、そして昨年を知るチームリーダーのひとりとして、齊藤は今年こそ壁を破る。

(取材・文 吉田太郎)
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