beacon

日本代表初のGK合宿がスタート…ハリル「たくさんのメッセージを伝えたい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

日本代表で初の試みとなるGK合宿がスタート

 日本代表で初の試みとなるGKのみによる日本代表候補合宿が17日、大阪府内でスタートした。代表常連のGK西川周作(浦和)、GK東口順昭(G大阪)、ハリルジャパン招集歴のあるGK林彰洋(鳥栖)のほか、代表候補初選出となるGK櫛引政敏(鹿島)、GK中村航輔(柏)、GKシュミット・ダニエル(松本)の計6人が参加。初日はリカバリー中心の軽めのメニューで約1時間半、汗を流した。

 練習後、報道陣の取材に対応したバヒド・ハリルホジッチ監督は「この合宿のことはかなり長い間、考えていた。Jクラブの理解に感謝したい。2日半でいろんなことをやって、たくさんのメッセージを伝えたい」と、自身が待望したGKキャンプの実現を喜んだ。

 合宿は19日までの3日間で、明日18日は午前と午後の2部練習、最終日は午前練習のみで解散となる。西川と東口の2人は15日のルヴァン杯決勝で120分+PK戦までプレーしたことを考慮し、18日の午後練習までの参加になるが、指揮官は短期間の合宿でさまざまなことをGK陣にインプットしたいようだ。

「ハイレベルに到達するにはシーズンのいつ、何をすべきか。シーズン前のトレーニング、シーズン中のトレーニングは何をすべきか。GKのフィジカルトレーニングを重要視しない人もいるが、GKを育てるにはフィジカルも大事で、筋力強化も必要だ。良いGKには足元のテクニックも必要で、キック、組み立ての能力が大事になる」

 GKに関する自身の哲学を雄弁に語るハリルホジッチ監督は「4回のトレーニングがあるが、4回ごとにテーマが違う」と指摘。「今日の練習はリカバリーだが、明日の午前はグラウンドとジムで筋力強化のトレーニングを紹介する。垂直ジャンプやステップワーク、俊敏性、方向転換などもだ。午後はGKの専門トレーニングで、外部から呼んだ人間にシュートやクロスを蹴ってもらう。最終日もグラウンド上でGKに何が必要かトレーニングする」と、3日間の練習メニューについて具体的に説明した。

 フィールドの最後尾に位置するGKについて「一番責任感を出さないといけない。一回ミスしたら失点につながる。責任感と集中力が必要だ」と、メンタル面も重視する指揮官は「アスレティック能力、テクニック、フィジカル、メンタルについてメッセージを伝える。それをクラブで日常的にやってほしい。もちろん、クラブのスタッフと連係を取ってほしいが」と、今合宿で学んだことを所属クラブに持ち帰って継続的に取り組むことに期待していた。

(取材・文 西山紘平)

●ロシアW杯アジア最終予選特集
●ロシアW杯各大陸予選一覧

TOP