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GK林彰洋が率先する自己改革「変化を見せつけたい」

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GK合宿で自分自身の変化を見せたいと話すGK林彰洋

 6人の中でこの合宿に懸ける思いはだれよりも強いのかもしれない。9月の代表戦まではコンスタントに日本代表に招集されていたGK林彰洋(鳥栖)だが、今月のW杯アジア最終予選2連戦では落選。日本代表で初の試みとなるGK合宿で“復帰”を果たした29歳は「GKだけ(の合宿)だから意気込んでいるわけじゃない」としながらも、胸の内には強い決意を秘めていた。

「前回、選ばれたときに、他の選手であったり監督とのディスカッションの中で、サッカーとの向き合い方、体のケアの甘さという部分で身に染みて感じることがあった。(9月からの)変化を見せつけたいという意気込みで来た」

 1か月前の代表合宿を通じて、自分自身にまだまだストイックさが足りないと反省することが多かったのだという。「今までも気を遣っていなかったわけではない」ものの、食事を含めた日常生活を一から見直し、自己改革に取り組んできた。

 ハリルホジッチ監督は「現代フットボールでは(身長が)190cmないと、良いGKとは言えない」と言うが、195cmの林はその“基準”に達している。とはいえ、「1個、2個足りていないから、(試合に)出られていないと自覚している」と本人が認めるように、まだまだ伸ばすべきところがあるのも事実。その中の一つが自己管理であり、節制だった。

「体脂肪率には目に見える変化が出た。食事の面も、サッカーに向き合う時間も劇的に変わっている」。その成果に自信を見せる林は「大事なのは試合での結果。試合の中で“明らかにこいつ変わったな”と思われるように、自分の常識をぶっ壊していきたい」と、さらなる進化を誓っていた。

(取材・文 西山紘平)

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