beacon

[選手権予選]ユース取材ライター陣が推薦する「選手権予選注目の11傑」vol.2

このエントリーをはてなブックマークに追加

川端氏が注目するMF高江麗央(東福岡高)

特集企画「ユース取材ライター陣が推薦する『全国高校選手権予選注目の11傑』」

 ゲキサカでは熱戦展開中の第95回全国高校サッカー選手権予選の注目選手を大特集。「選手権予選注目の11傑」と題し、ユース年代を主に取材するライター陣に選手権予選注目の11選手を紹介してもらいます。第2回はサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』元編集長で育成年代からJリーグまで幅広く取材し、各種媒体に寄稿している川端暁彦氏による11名です。

川端暁彦氏:「年代別代表経験のない好選手を発掘する連載企画『東京五輪への推薦状』に向けてリストアップしながら、まだ掲載していない選手たちから選考させてもらいました。出す予定のタイミングで負傷してしまったり、これから出す予定だったり、あるいは出すつもりで取材しながら、直後に年代別代表へ呼ばれてお蔵入りになってしまったなんて選手もいます。いずれも一騎当千の強者として推薦できる名手たちです」

以下、川端氏が注目する11名
GK茂木秀(桐光学園高)
「入学当初から『大器』と密かに期待されてきた195cmのサイズ感を誇る超大型GK。長い手足を活かしたプレーに加えて、ビルドアップの精度も向上してきた。潜在能力は全国屈指で、早生まれのために来年結成されるU-18日本代表の資格もある」

DF山田洸太(北越高)
「U-17日本代表にもピックアップされた190cmの長身CB。足元の技術もしっかりしており、対角線を狙うロングフィードは『自分の武器』と語る。もちろん最大の売りはエアバトラーとしての強さにあり、相手FWを高空で撃墜する」

DF尾崎駿大(静岡学園高)
「昨季終盤に急台頭し、今季は守備の要と期待されながら負傷で長く戦列を離れていたCB。夏の高校総体も欠場となっただけに、選手権のへの思いは強いはず。高さとスピード、勇猛さに加えて静学らしい足元でのプレーも備える好選手だ」

DF村上哲(駒澤大高)
「使い古された『レフティーモンスター』という表現をあえてまた使いたくなる左の名手。クロス、ミドル、FKのすべてが注目だ。今季開幕当初『東福岡にリベンジしたい』と語っていた男が、選手権予選で何を見せてくれるか楽しみだ」

MF金子大毅(市立船橋高)
「確かな戦術眼と技術を備え、スマートな外見に反して球際ではガツガツと戦うこともできる“市立船橋らしい”『信頼できる選手』(朝岡隆蔵監督)。プレミアリーグ、総体での印象的な活躍で、JFA関係者からも注目される存在になってきた」

MF比留間輝(日大藤沢高)
「今春のイギョラ杯で『何者だ、こいつ!?』と大いに驚かせてもらった新1年生。驚いたのは先輩たちも同じだったらしく、『ゴール前の落ち着きが凄い』(DF工藤泰平)と舌を巻く。磨き抜かれたシューティング技術の高さは必見だ」

MF松本泰志(昌平高)
「両足でボールを器用に操るタッチで左サイドから繰り出すドリブルは、縦へ抜けても横に滑っても脅威的で、まさにSB泣かせ。ミドルの“一発”もある。突破力がありながら、あくまでチームプレーヤーであるのも重要な強み。広島内定」

MF高江麗央(東福岡高)
「昨年のプレミアリーグ、アウェーのG大阪ユース戦で度肝を抜く大活躍だったが、そのとき筆者だけでなくG大阪関係者のハートもつかんでいた。ドリブル、パス、シュートを自在に操る変幻自在のテクニシャンはG大阪に内定済み」

MF藤井敦仁(広島皆実高)
「全国的な知名度はまだないが、中四国地方屈指の実力者。選手権を大いに沸かせるポテンシャルはある。皆実のスタッフからは元ブラジル代表カカのプレーをイメージするように言われており、高い運動能力を活かした突破からゴールを狙う」

FW安部裕葵(瀬戸内高)
「『意外性』のアタッカーだ。敵だけでなく味方をも瞠目させるアイディアと、それを実践する技術的なベースを備える。日本クラブユース選手権の会場で出会ったときは意外過ぎてさすがにビックリしたが、研究熱心な姿勢も加入内定の鹿島向きだ」

FW藤山雄生(大津高)
「強豪ひしめく高円宮杯プレミアリーグWESTで得点ランク首位を走るストライカー。能力面の高さを評価される一方で、心理面の弱さもあったが、今季に入ってから確実に『たくましくなってきた』(平岡和徳総監督)。ゴール前で体を張って泥臭くゴールに迫る」

執筆者紹介:川端暁彦
 サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』元編集長。2004年の『エル・ゴラッソ』創刊以前から育成年代を中心とした取材活動を行ってきた。現在はフリーランスの編集者兼ライターとして活動。『J論』( http://j-ron.jp/ )編集長を務めているほか、ライターとして各種媒体に寄稿。著書『Jの新人』(東邦出版)。

▼関連リンク
【特設】高校選手権2016

TOP