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[EL]全敗対決はニースが1-0勝利 ザルツブルク南野は途中出場もゴールに絡めず

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今大会初白星を挙げたニース

[10.20 ELグループリーグ第3節 ザルツブルク0-1ニース]

 ヨーロッパリーグ(EL)は20日、グループリーグ第3節を行い、FW南野拓実の所属するザルツブルク(オーストリア)はホームでニース(フランス)と対戦し、0-1で惜敗。ザルツブルクは3連敗で決勝トーナメント進出が厳しくなり、勝利したニースは今大会初白星で突破に望みをつないだ。なお、南野は後半35分に途中出場したが、無得点に終わっている。

 グループリーグで開幕2連敗を喫している下位2チーム同士の対戦。ホームのザルツブルクは南野がベンチスタート。一方、リーグ1で首位を走るニースは、躍進を支えるFWマリオ・バロテッリがトレーニング中の負傷でメンバー外となった。

 互いに守備で隙を見せず、チャンスの生まれにくい展開となる中、先にスコアを動かしたのはニースだった。前半13分、DFアンドレ・ウィズダムからDFパウロ・ミランダへのセンターバック間の横パスが緩くなった瞬間を見逃さず、FWアラサン・プレアが激しくチェイシング。ミランダからボールを奪ったプレアはそのままドリブルでPA内に進入し、左足のシュートで相手GKの股を抜いて先制ゴールを挙げた。

 得点後はニースがより守備に軸足を置き始めたことで、ザルツブルクの攻撃の時間が増加。前半16分、MFマルク・ジャトコフスキの左FKに大外からPA内右へ走り込んだFWジョナタン・ソリアーノが右足ボレーで合わせるが、相手GKがセーブ。こぼれ球に詰めたFWフレドリク・グルブランセンもシュートまでは持ち込めなかった。

 前半30分には高い位置でボールを回収し、バイタルエリアでパスを引き出したソリアーノが巧みな反転で前を向くと、中央でのキープから右へスルーパス。ファーからフリーで走り込んだDFシュテファン・ライナーがダイレクトで右足のシュートを放つも、当たり損ねてゴール左へ外れた。

 3バックの真ん中で味方を鼓舞する新加入DFダンテを中心に前半を無失点でしのいだニースだが、後半も守備に回る時間が続く。後半1分にはザルツブルクにいきなり決定機。左サイドを崩し、PA左からグルブランセンが送った浮き球のクロスに、ニアのMFコンラート・ライマーが至近距離から頭で合わせるも、枠を外してしまった。

 さらに後半13分、左サイドでキープしたMFバレンティーノ・ラザロが内側にヒールパスを出し、抜け出したソリアーノがPA左のライン付近からマイナス方向にクロス。PA内中央でジャトコフスキが左足で合わせるが、相手GKの正面を突き、こぼれ球に走り込んだグルブランセンより先にダンテにクリアされた。

 後半20分にはラザロが左サイドに膨らんでパスをもらい、左足で速いクロスを供給。ゴール前にフリーで抜け出したグルブランセンが飛び蹴りのような形から右足でゴール右に押し込むが、その前にラザロがオフサイドの判定となった。

 1点が遠いザルツブルクは後半35分、ラザロに代えて南野を投入。そのまま左サイドに入った南野は、投入直後のファーストプレーで左サイドを突破し、PA内左から左足でクロスを出す。しかし、惜しくも相手DFにブロックされた。

 南野は後半36分にもビッグチャンス。左サイドでロングパスを収めて前に仕掛け、一度はボールを失うも、こぼれ球を拾ったソリアーノのリターンを受けてPA手前中央から右足を振り抜く。だが、シュートに力がなく、相手GKに余裕を持って足で処理された。

 その後も攻め続けたザルツブルクだったが、最後までゴールを奪えず、ホームで0-1の完封負け。決勝トーナメント進出が遠のく開幕3連敗となった。

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