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[選手権予選]西目は元FWのCB加川が奮闘、決勝ではFW時代のライバル封じて全国決める

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[10.20 全国高校選手権秋田県予選準決勝 新屋高 1-3 西目高 八橋陸上競技場]

 昨年の準決勝で交代出場ながら豪快なヘディングシュートを打ち込んでいたストライカーは1年後、最終ラインの中心として奮闘していた。西目高のCB加川綜太郎(3年)は前線での泥臭いキープ、ヘディングシュートなどが武器としてきたが、昨年12月にCBへコンバート。DF陣に大型の選手がいない中、相手の起点を潰す動きや空中戦の強さを発揮するなど貴重な存在となっている。

 畠山啓監督は「(FWに未練があって)本人は100パーセント納得していないと思いますけど……」と語っていたが、本人はチームのために今はCBに集中して勝つことを目指している。FWでは技術面などに課題があったことも感じており、納得のコンバート。そのCBは「(自分は)県内では身体が大きい方なので、相手のハイボール競って勝つとか身体の強さを活かしていきたい」と力を込めた。

 この日はDFリーダーとして声を出し続けて勝利に貢献。「新屋は7番の選手(柳田凌吾)を起点にして攻めてくるのでそこを消して。後ろからの声を重点的に出して行こうと思って試合をしていました。声出してポジション確認とかしていたので良かったと思います」。これまでの試合で仕事をされていた要注意人物に決定機を作られたものの、得点は許さず。経験の浅さが出て背後を取られてしまう部分もあったが、それでもチームメートとともに戦い抜き、決勝への切符を勝ち取った。

 決勝の対戦相手は昨年の決勝で敗れている秋田商高。「自分、マンマークが(加藤)敬明なんですけど小学校からいっつも負けてきたので、今回は勝って全国大会に行きたい」。小学生時代から戦ってきたという相手の180cmFWに今回はCBとして対峙。絶対に封じ込んで、全国大会出場を決める。

(取材・文 吉田太郎)
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