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[選手権予選]「3年生が決めろ!」の檄に応えた西目の10番MF伊藤、右足ループで貴重な追加点!:秋田

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後半23分、西目高は10番MF伊藤玲央が3点目のゴール

[10.20 全国高校選手権秋田県予選準決勝 新屋高 1-3 西目高 八橋陸上競技場]

 2-0で折り返したハーフタイム、西目高の10番MF伊藤玲央主将(3年)は畠山啓監督から強烈な檄を受けていた。指揮官は「前半は状況判断がまずく、弱気になった面があったので、『いつまで2年生に迷惑かけるんだ。3年生が決めろ!』とハッパをかけました」。その言葉に燃えた10番は後半に貴重な勝ち越し弾。チームを決勝へと導いた。

 後半23分、新屋高DFは自陣PA手前でボールを奪うと、後方へパス。これを狙っていた伊藤はインターセプトすると、すかさず右足を振り抜く。「相手のSBにボールがこぼれた時に、ヘッドで後ろに戻すんじゃないかという予想があって。ちょうど予想が当たってボールを取ることができたので、あとはシュートを打つだけだと思って決めました」。

 前半欠けていた強気なプレー。同時にGKの位置がよく見えていた伊藤は右足ループシュートを選択する。GKの頭上を越えたボールはそのままゴールネットへ。強気に行ったプレーと視野の広さ、アイディアが貴重なゴールに繋がった。

 昨年も主軸として決勝を戦っているドリブラー。今年、3年生の主力はCB加川綜太郎と自身の2人だけという状況だが、3年生としてチームを引っ張って勝利に貢献する。この日は最後の局面でパスを選択することが多く、指揮官からの檄も受けたが、積極性を増した後半は最も“何か”をしてのけそうな雰囲気があった。全国切符の懸かった決勝では「もっと積極的にドリブルして点を取っていきたいです」。積極的に仕掛けて、シュートを打ち込んで、チームに歓喜をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)
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