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甲府が残留へ意地の逆転勝利! 負傷明けのドゥドゥの決勝点で1節で降格圏脱出

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[10.22 J1第1ステージ第15節 福岡1-2甲府 レベスタ]

 年間順位で16位のヴァンフォーレ甲府が最後の最後で意地をみせ、アビスパ福岡に2-1で逆転勝利した。他会場の結果から甲府は14位に浮上し、1節で降格圏を脱出した。

 試合は思わぬ形で動く。福岡は前半29分、右CKからキッカーのMFダニルソンが中央に蹴り込むと、ニアサイドのFW稲垣祥がクリアしたボールがそのままゴールに吸い込まれ、オウンゴールで先制に成功する。同アディショナルタイム4分には、左サイドの浅い位置で獲得したFKからPA右に走り込んだFWウェリントンがヘッドで押し込むもオフサイド。前半のうちにリードを広げることはできなかった。

 対する甲府は、前節・横浜FMに敗れ、5試合未勝利(2分3敗)となり、降格圏内の年間16位に転落した。今節はすでに降格が決まっている福岡相手ということで、残留に向けて少しでも勝ち点を積み上げておきたいところだが、オウンゴールで1点を追う展開となってしまう。前半アディショナルタイム1分には、GKとDFの間でボールを受けたFWドゥドゥがGKの位置を確認してループシュート。決まったかに思われたが、ゴールライン際でDF田村友にクリアされ、同点のチャンスを逃した。

 だが、後半に入って甲府のサイド攻撃が効きはじめ、同23分にMF橋爪勇樹が右足シュート、同25分にはFWダヴィが右サイドをえぐって上げたクロスをMF黒木聖仁がヘッドで合わせるなど、立て続けにチャンスを作り、得点への匂いを漂わせる。すると、同34分にその攻撃が実る。カウンターから橋爪がドゥドゥとのワンツーで相手をはがして2対1の状況作り、ダヴィにラストパス。ダヴィが落ち着いて左足で流し込み、ついに同点に追いついた。

 ダヴィの移籍後初ゴールで勢いづく甲府は終了間際に劇的ゴールを決める。後半45分、右サイドのライン際で獲得したFKの流れから、MF保坂一成が放ったボレーシュートはGKイ・ボムヨンに止められたが、こぼれ球にいち早く反応したドゥドゥが頭で押し込み、2-1で逆転。左膝大腿骨軟骨損傷から復帰したばかりのドゥドゥの得点で逃げ切った甲府が勝ち点3を獲得し、残留へ望みをつないだ。


●[J1]第2ステージ第15節 スコア速報

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