beacon

厳しい状況に追い込まれた新潟、FW武蔵「切り替えるしかない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

後半14分にピッチに送り込まれたアルビレックス新潟FW鈴木武蔵

[10.22 J1第2ステージ第15節 新潟1-2浦和 デンカS]

 厳しい状況に追い込まれた。首位の浦和に1-2の敗戦を喫して勝ち点を積み上げられなかったアルビレックス新潟。降格圏の16位名古屋との勝ち点差はなく、得失点差でわずかに上回り残留圏をキープしている。しかし、FW鈴木武蔵は下を向くことなく、気持ちを切り替えて残り2試合にすべてを賭けようとしている。

 鈴木に出番が回ってきたのは1-1で迎えた後半14分だった。4-4-2の右サイドハーフに入り、守備に回れば5-4-1の右SBの位置に入った。「練習ではずっとやっている」と問題はなく、「向こうのアウトサイドの選手は張ってくるし、自分が降りないと(人数が)足りなくなるので、チームとしてやるべきことをやった」。

 後半21分の交代で最前線へと移り、同42分の交代で右サイドに戻るなど、短い出場時間ながらも複数ポジションをこなし、試合終盤には決定機にも顔を出した。同33分にはDF松原健のクロスに飛び込んでダイビングヘッドで合わせてネットを揺らしたが、オフサイドの判定に取り消される。さらに、同45分には再び松原のクロスから決定的なヘディングシュートを放つもポストを叩いて勝ち越しゴールを奪うことはできなかった。

「決めるチャンスがあった。決めたかったし、自分がヒーローになりたかったので、そういう部分は悔しい」と悔しさを滲ませたが、すぐさま視線を上へと向ける。「次の試合があるので、切り替えるしかない。自力での残留の芽はあるし、勝てば可能性は大きくなる。自分たちのいつもどおりのサッカーを、残り2試合でやっていきたい」。残り2試合での必勝、そして残留を誓う。

(取材・文 折戸岳彦)
●[J1]第2ステージ第15節 スコア速報

TOP