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[MOM1924]浦和ユースFW井澤春輝(2年)_交代出場のU-17日本代表が流れ変え、2発!

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前半33分、浦和レッズユースはFW井澤春輝(2年)のヘディングシュートで先制

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.23 Jユースカップ2回戦 浦和ユース 3-2 鳥栖U-18 RL]
 
 浦和レッズユースは交代出場のFW井澤春輝(2年)が試合の流れを変えた。前半は相手最終ラインに跳ね返されるシーンの多かった浦和だが、29分に投入された179cmFWが前線でタメを作り、サイド攻撃を活性化させた。そして2ゴールの活躍。「前回出た時は結果残せなくて、次出た時は結果残さないといけないとずっと思っていた」という井澤が見事に結果を出した。

 前半33分に決めた自身1点目が先制点となった。浦和は中央から右サイドへ展開すると、最後はSB関慎之介(3年)の左足クロスを中央の井澤が頭で合わせてゴールヘねじ込んだ。「自分が入る時に結構押し込まれているところが多くて、入る時の指示にしても『前で収めろ』とか『起点作れ』という感じだったので、ファーストプレーで決めることができて良かった」というゴールで1-0とすると、逆転されて迎えた後半18分には右クロスにMF大西翔也(2年)が競ったこぼれ球を身体を投げ出してゴールヘ押し込んだ。

 期待に応える2得点。この日、相手にとって危険な存在だったFWは前線で嫌な存在にもなっていた。「監督からも『嫌なことやれ』と言われていたので意識していました。背後取ったり。あとヘディングでそらしてもGKのところに行くだけなのでキープすることを心掛けた」。元々はボランチでボール奪取に自信を持っている井澤。競り合いでも強さを発揮していたが、また身体を張ってボールを収め続けたことがチームの逆転劇にも繋がった。

 昨年まではチームでボランチで、年代別日本代表に招集された際もボランチでプレーすることが多い。「ゴールに関わることが少なくて、監督からもっと点取るプレーヤーになれと言われている」井澤はFWのポジションで自分の武器となるものを磨こうとしてきた。そして、「普段の練習とかもみんなほとんど差がないくらい激しくやっているので。ちょっとした積み重ねをしていかないと差をつけることができない」という井澤は、出場機会を増やために行ってきたちょっとした積み重ねの成果をゴールという結果で示した。

 3年生とともにプレーする機会も残り2か月ほど。将来トップチームへの昇格、日本代表入りなどを狙うFWは「自分がチーム引っ張れる存在になりたい」。より存在感あるプレーを表現し、結果を残して、チームを勝利へと導く。

(取材・文 吉田太郎)
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