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[Jユースカップ]すでにJ1デビューの鳥栖U-18MF石川、惜敗も実力証明の90分間

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[10.23 Jユースカップ2回戦 浦和ユース 3-2 鳥栖U-18 RL]

 来年のトップチーム昇格が決まり、すでに2種登録選手としてJ1デビュー(10月1日、仙台戦)も果たしているサガン鳥栖U-18MF石川啓人主将(3年)が存在感を示した。0-1の前半42分には前線からのプレスでGKのキックをチャージして同点ゴール。後半開始直後には右CKから勝ち越し点をアシストした。それ以外にも強烈なミドルシュートを枠に飛ばし、DFを振り切るドリブル、右足ボレーなど左右の1タッチのシュートで浦和ゴールを襲うなど相手の脅威であり続けた。

「代表の人たちも見に来ていた部分もあったので、いいところを魅せられたら代表に上がれるんじゃないかということも良いモチベーションにしてできました」という石川は「ボールもちゃんと持てていたし、取られるところもあんまりなかったのでできた」。前回王者相手に自分のプレーを見せられたことは自信になった様子だった。

 だが、競り負けてチームの全国大会での挑戦は終了。石川は「相手はやっぱりプリンス関東の1位だったのでセットプレーとか高さが違った」と首を振り、「自分たちの良さは縦に速くで、それができたと思うんですけど、セットプレーはいつも弱いんで。DFラインは全部2年生なんで来年はもっと強くなるんじゃないかなと思います」と後輩たちに期待を寄せた。

 今後はチームのプリンスリーグ九州昇格に集中。そして来年はトップチームで活躍することを目指す。「(鎌田)大地君みたいにトップのスタジアムの中でも自信をもってやれている部分とか、結果を出せている部分とか見習って自分もやっていきたい」。U-16日本代表としてアジアを戦った経験なども持つが、この日、改めて世代を代表するレベルにあることを印象づけた石川。U-18チームでは全国舞台で十分な輝きを放つことができなかったが、それでもプロの世界で1年目からインパクトを残す。

(取材・文 吉田太郎)
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