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現地記者が見る「薄すぎる」ミランの選手層…本田圭佑らサブは力不足

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力不足を指摘されるMF本田圭佑

 ジェノア戦での敗北で、以前から指摘されている通り、ミランの控えメンバーの力不足が露呈した。ポーリと本田圭佑は期待外れだったと、現地記者レリオ・ドナートは考えている。

 ユベントスに勝利してからわずか3日。ジェノアのホームで敗北を喫したミランは目が覚める思いだろう。これで首位のユベントスを追い越すチャンスが消えてしまったミランは、改めて今シーズンの目標設定を検討し直すことになる。

 正直、リーグ優勝を目指せると本気で考えた者はいないだろうが、火曜日のジェノア戦のパフォーマンスを見るとチャンピオンズリーグ出場権の獲得すら非常に危うくなると思うべきだ。

 事実、土曜のユベントス戦でうまく機能したスタメンから2人を入れ替えただけにしては、ミランはあまりにも不注意な守備を露呈した。前線にも戸惑いが見られ、枠内のシュートはわずかに3本と脅威を示すことができなかった。

 この試合のワースト選手がまさにアンドレア・ポーリと本田圭佑であることも偶然とは思えない。この二人は、イグナツィオ・アバーテスソに代わり、ビンチェンツォ・モンテッラから先発の座を託されていた。

 ポーリについては、自分のポジションでなかったせいもあるが、ディエゴ・ラクサールとの対戦でしばしば苦しめられた。本田について言えば、攻撃面で全く爪痕を残せなかっただけでなく、ジェノア先制点のゴールシーンにおいて、ニコラ・ニンコヴィッチをオフサイドにかけることができなかった責任がある。

 要は、現在のサブメンバーはレギュラーメンバーと比較すると力不足なのではないだろうか。これまでもグスタボ・ゴメスやホセ・エルネスト・ソサ、ジャンルーカ・ラパドゥーラらに幻滅した過去がある。

 今夏、ミランの底上げを狙い補強したばかりのレオネル・バンジョーニ、マリオ・パシャリッチについては言うまでもない。これまでモンテッラから起用すらされていないのも、セリエAにまだ適応できていないからであろう。

 「選択肢がない」、これはミランのようにチャンピオンズリーグ出場を目指すチームにとって大きな痛手となる。

文=レリオ・ドナート/Lelio Donato

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