beacon

GK好守連発にクロスバー3度…判定にも救われた川崎Fが“CS前哨戦”制す

このエントリーをはてなブックマークに追加
[10.29 J1第2ステージ第16節 鹿島0-1川崎F カシマ]

 川崎フロンターレはアウェーで鹿島アントラーズと対戦し、苦しみながらも1-0で勝利した。チャンピオンシップで対戦する可能性もある“前哨戦”を制し、2連勝。この日、浦和が勝ったため、第2ステージ優勝は浦和に決まったが、年間順位では首位・浦和と勝ち点1差の2位をキープしている。

 ともにチャンピオンシップ出場を決めている両チームの対戦はホームの鹿島が立ち上がりから主導権を握った。積極的なプレッシングで川崎Fのボール回しを封じると、前半16分には中盤でMF永木亮太がMF中村憲剛からボールを奪い、ショートカウンター。最後はMFファブリシオのミドルシュートがクロスバーを直撃する好機をつくった。

 リズムよく試合を進める鹿島は前半19分、DF谷口彰悟のミスを突いたFW金崎夢生がPA内に持ち込み、GKと1対1の絶好機を迎えるが、右足のシュートはGK新井章太がセーブ。同24分にはDF昌子源のロングシュートがGK新井の手をかすめてクロスバーを直撃した。

 流れを変えたい川崎Fは後半25分過ぎに3バックから4バックにシステムを変更するが、なかなか攻撃の形をつくれない。前半32分にはFW小林悠が左太腿裏を痛めるアクシデント。担架で運び出され、そのままFW森本貴幸と交代した。

 スコアレスで折り返した後半も鹿島ペースで進むが、後半6分、MF遠藤康の決定的なシュートも新井が好セーブ。劣勢の展開で耐え続ける川崎Fは後半20分にワンチャンスを生かした。谷口のスルーパスからDFエウシーニョが右サイドのスペースを突き、自ら右足でシュート。GKが前に弾いたこぼれ球を森本が押し込んだ。

 3月5日の湘南戦(4-4)以来、約7か月ぶりとなる森本の今季2ゴール目で先制した川崎F。試合の主導権を握りながら1点を追う展開となった鹿島は猛攻に出るが、新井の牙城を崩せない。後半33分にはMF小笠原満男の左FKからファーサイドのDFファン・ソッコがヘディングシュートでゴールネットを揺らすが、オフサイドの判定だった。

 後半36分にはDF西大伍の右クロスに途中出場のFW赤崎秀平が右足で合わせるが、みたびクロスバーに嫌われ、ゴールならず。川崎Fは苦しみながらも1-0で逃げ切り、2連勝。第2ステージ優勝は浦和に譲ったが、年間順位では首位・浦和と勝ち点1差のまま、いよいよ最終節へ。11月3日の最終節では川崎FはホームでG大阪、浦和はホームで横浜FMと対戦する。

●[J1]第2ステージ第16節 スコア速報

TOP