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“目覚まし時計”岡崎が同点弾の起点に! レスターが因縁トッテナムとドロー決着

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2試合連続でスタメンの岡崎慎司は攻守でチームに貢献した

[10.29 プレミアリーグ第10節 トッテナム1-1レスター・シティ]

 プレミアリーグは29日、第10節を行った。日本代表FW岡崎慎司が所属するレスター・シティは敵地でトッテナムと対戦し、1-1で引き分けた。前節クリスタル・パレス戦で今季初ゴールを決めた岡崎は、2試合連続でスタメン出場。ゴールこそなかったが、後半33分まで果敢なプレッシングや中盤と前線を繋ぐリンクプレーなどでチームに貢献した。

 昨季、終盤まで優勝を争った両者がホワイト・ハート・レーンで相見えた。レスターは前節・クリスタル・パレス戦から1人を変更。FWイスラム・スリマニに代えてFWジェイミー・バーディが先発に名を連ねた。一方、開幕からリーグ戦で無敗(5勝4分)のトッテナムは、25日のEFL杯でリバプールに敗れ、公式戦4試合勝利なし(3分1敗)と下降気味。ターンオーバーを採用したリバプール戦から9人を変更し、MFクリスティアン・エリクセンやMFデレ・アリなど主力が先発復帰した。

 序盤はトッテナムが主導権を握ったが、レスターの高い位置からの厳しいプレスに苦しみ、なかなかPA内に持ち込むことができない。前半13分には、エリクセンの左CKからこぼれたボールをMFビクター・ワニャマが後方に落とし、デレ・アリが右足ダイレクトシュート。低い弾道のシュートが枠を捉えたが、GKカスパー・シュマイケルのファインセーブに阻まれた。

 王者レスターも攻勢を強める。前半33分、中央でボールを受けたFWアーメド・ムサが右に展開し、MFリヤド・マフレズが岡崎の動き出しに合わせてクロスを送ると、岡崎がヘディングで合わせたが、ゴール上に外れてしまう。同39分には、マフレズが右CKから意表を突いたボールを入れ、PA手前からDFクリスティアン・フクスが左足ダイレクトボレー。2試合連続ゴールかと思われたが、強烈なシュートはわずかに上に外れた。

 前半終盤にかけては再びトッテナムがチャンスを作る。前半40分、右サイドでロングパスをDFカイル・ウォーカーが足もとにおさめ、ライン際からマイナスに折り返すと、ゴール前のデレ・アリが右足シュート。これはクロスバーに嫌われたが、同43分にエリクセンのFKの流れからFWフィンセント・ヤンセンがPA内でDFロベルト・フートに倒され、PKを獲得する。これをヤンセン自らが蹴り込み、先制点。ヤンセンはプレミア初ゴールとなった。

 ここまでアウェー4戦全敗中のレスターは、1点ビハインドで後半を迎えたが、早い時間帯に同点に追いつく。後半3分、岡崎がワニャマにプレッシャーをかけ、パスミスを誘発すると、PA右でルーズボールを受けたバーディが中央に折り返し、ゴール前に走り込んだムサが左足で押し込み、1-1。ムサの2試合連続ゴールで試合を振り出しに戻した。同14分にはエリクセンの左足が火を噴くが、DFに当たってコースが変わったシュートをGKシュマイケルが冷静に対処した。

 追いつかれたトッテナムは後半25分、PAのラインギリギリ外でFKを獲得すると、ヤンセンが左足で狙うもわずかに枠を外れる。後半31分にも、ウォーカーの縦パスを受けたヤンセンがフートに体を預けながら反転し、左足を振り抜いたが、惜しくもゴール右に外れた。終盤に向けては敵陣になかなかボールを運べなかったが、同42分に右サイドからワニャマが上げたクロスをDFヤン・フェルトンヘンがヘディングシュートもクロスバーを叩き、勝ち越すことはできなかった。

 レスターもバーディや岡崎との交代で入ったFWレオナルド・ウジョアがゴールに迫るもあと一歩及ばず。試合はそのまま1-1で終了し、トッテナムと勝ち点1を分け合う結果に終わった。


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