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[MOM1928]山形中央MF岩村豊(3年)_全国へ「絶対行くという強い信念」結実!値千金の先制ミドル!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.29 全国高校選手権山形県予選決勝 山形中央高 2-1 山形商高 NDスタ]

 立ち上がりは山形商高の流れだったが、山形中央高へ流れを変えたのはキャプテンの一撃だった。FW中川和彦からのパスをPA外で受けて冷静にミドルシュートを相手ゴールに叩き込む姿はこれぞキャプテンと言うべき姿だった。渡辺憲雄監督が「チームの大黒柱」と厚い信頼を寄せるのもうなずけるパフォーマンスだった。「県新人を終えた後にあと3冠(県高校総体・県リーグ・選手権県予選)獲るんだとやってきたので、本当に獲れて嬉しいです」と安堵の表情を浮かべた。

 高校総体後にロングボールとショートパスの使い分けをするようになったというチームにとって長短のパスを蹴り分けられる岩村の存在は貴重だ。「今日の山商戦に関してはDFラインが高いということで、2列目からの抜け出しやFW中央の八矢(悠雅)を生かして、その後ろの2シャドーに相手DFが食いついたら八矢を狙おうという形で、困ったら八矢へということで助けられた面もありました」。岩村が関わる形ではなかったが、2点目はまさに2シャドーに相手DFが気を取られた隙を突き、八矢を生かした得点だった。確かな戦術眼を持ってピッチ内の監督として振る舞い、チームの狙いを他の選手へも落とし込める選手だ。

 全国大会に向けては「大きな舞台でもいつも通りのサッカーをするということと、自分たちの雰囲気を作ることをしていきたいです。自分たちは関東遠征などで手応えもつかんでいるので、あとはやるだけです」と自信を持っている。全国高校総体は初戦で途中交代しチームも敗戦という悔しさを味わった。「全国で失ったものは全国でしか返せません。全国大会は難しいけれど絶対行くという強い信念がありました」。信念が結実して再び全国の舞台に立つ岩村。全国の舞台で山形中央を勝利に導いて欲しい。

(取材・文 小林健志)
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