[11.2 欧州CLグループリーグ第4節 セビージャ4-0ディナモ・ザグレブ]

　UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は2日、グループリーグ第4節2日目を行い、H組では日本代表MF清武弘嗣が所属するセビージャ(スペイン)がディナモ・ザグレブ(クロアチア)をホームに迎え、4-0の完封勝利を収めた。公式戦3試合ぶりにベンチ入りを果たした清武は、後半29分にピッチに送り込まれてCLデビューを飾っている。

　勝利すれば他会場の結果次第で決勝トーナメント進出を決めるセビージャだが、5バックとして守備に重心を置くディナモ・ザグレブを崩し切れずになかなかシュートまで持ち込めない。前半23分にはショートコーナーからDFセルヒオ・エスクデロがクロスを送ると、ニアサイドのMFステベン・エンゾンジがヘッドで合わせてゴールを脅かしたが、好反応を見せたGKドミニク・ルバコビッチに触れられたボールはクロスバーを叩いてしまった。

　その後もセビージャがディナモ・ザグレブゴールをこじ開けようと押し込む時間帯が続き、前半30分には右サイドを駆け上がったDFマリアーノのクロスをMFビトーロがヘッドで叩き付けるも相手選手にブロックされてしまう。しかし同31分、左サイドからMFフランコ・バスケスが送ったグラウンダーのクロスを、ニアサイドのFWルシアーノ・ビエットが鮮やかなコントロールで相手マークを外すと、左足シュートでゴールを陥れてセビージャが先制に成功した。

　すると前半アディショナルタイムにDFペタル・ストヤノビッチが2度目の警告を受けて退場し、ディナモ・ザグレブが数的不利に陥ってしまう。

　1-0のまま後半を迎えると、数的優位に立つセビージャがシュートまで持ち込む場面を創出し、後半11分にはMFガンソの浮き球のパスからPA内に進入したビトーロがダイレクトボレーで狙ったが、ルバコビッチの守備範囲に飛んでネットを揺らすには至らなかった。しかし同21分、左サイドでボールを受けたエスクデロがビトーロとのワンツーでPA内に進入すると、右足シュートでネットを揺らしてリードを2点差に広げた。

　後半29分にはビトーロとガンソに代わって、MFパブロ・サラビアと清武が同時投入される。清武は9月17日のリーガ第4節以来、公式戦9試合ぶりの出場となった。

　その後も攻撃の手を緩めないセビージャは、後半35分にサラビアが蹴り出したCKをエンゾンジがヘッドで叩き込んで3点目。さらに同43分にはマリアーノが送ったグラウンダーのクロスからFWウィサム・ベン・イェデルが4点目を奪い、4-0で大勝した。3勝1分で勝ち点10としたセビージャは今節での決勝トーナメント進出こそ決まらなかったものの、リヨン(フランス)と引き分けたユベントス(イタリア)をかわしてグループ首位に浮上している。

　11月22日に行われる第5節ではセビージャはホームでユベントス、ディナモ・ザグレブはホームでリヨンと対戦する。

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