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ヘーレンフェーン小林がついに欧州“初黒星” 自身の代表復帰を勝利で祝えず

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自身の代表復帰を勝利で祝えなかったMF小林祐希

[11.4 エールディビジ第12節 スパルタ・ロッテルダム3-1ヘーレンフェーン]

 エールディビジは4日、第12節1日目を行い、MF小林祐希の所属する3位ヘーレンフェーンは敵地で9位スパルタ・ロッテルダムと対戦。1-3で敗れ、8月20日の第3節NEC戦(1-2)以来、9試合ぶりの黒星を喫した。

 同日4日に日本代表メンバーに選出された小林はリーグ戦8試合連続でスタメン起用され、90分間プレー。デビュー戦となった9月10日の第5節トゥエンテ戦(3-1)以降、自身が出場した試合は7戦連続無敗(5勝2分)だったが、ついに初黒星を喫した。

 アウェー2連戦となったヘーレンフェーンは前半9分に幸先よく先制する。左CKのセカンドボールを拾って二次攻撃を仕掛け、右サイドのDFステファノ・マルゾがクロスを供給。ニアで受けたFWレザ・グーチャンネジャドが落とし、PA内中央のDFジェリー・サン・ジュステが右足で低く抑えたシュートをゴール左に蹴り込んだ。

 しかし、ホームのスパルタも前半15分に反撃。右サイドの高い位置で数的優位を作り、外側から駆け上がったMFケネス・ダウゴールがグラウンダーのクロスを送る。PA内中央のMFスタイン・スピーリングスが右足でゴール左に流し込み、同点に追いついた。

 その後も押し気味に試合を進めるスパルタ。前半19分には味方のスルーパスで左サイドを抜け出したFWクレイグ・グッドウィンの折り返しに、ニアのFWザカリア・エル・アズジが滑りながら右足で合わせる。これが相手GKに当たってゴールに転がり込み、早い時間帯に逆転に成功した。

 前半はリズムをつかめなかったヘーレンフェーンだったが、後半に攻勢を仕掛ける。後半4分、右クロスに合わせたMFモアテン・トアスビーのヘディングがネットを揺らすも、競り合いでファウルの判定。同10分には個人技でPA内左に進入したFWアーバー・ゼネリが右足でシュート性のボールを蹴り込むが、GKにセーブされた。

 すると後半24分にヘーレンフェーンは思わぬ形から失点。スパルタがPA右角付近でFKを獲得し、キッカーのグッドウィンが左足で速いボールを供給。ニアの選手たちに触れずGKエルウィン・ミュルダーの正面を突くが、ミュルダーがまさかのトンネルでボールはゴールラインを割った。

 2点のビハインドとなったヘーレンフェーン。後半32分に相手陣内中央の遠めの位置でFKを獲得し、パワーシューターのゼネリが右足で直接狙うが、無回転のボールはわずかにクロスバーの上へ。同32分には、この日なかなかチャンスに恵まれなかった小林が自陣でのバックパスをミスし、オフサイドポジションに残っていたFWフィン・ストッケルスに渡ってしまう。だが、パスが相手選手に当たっていたと判定され、オフサイドで難を逃れた。

 後半アディショナルタイム3分にはグーチャンネジャドが相手GKとの1対1を迎えるも、左足のシュートはブロックされ、1-3のままタイムアップ。6月のキリン杯以来の日本代表復帰を果たした小林だが、合流前最後の試合を勝利で飾ることはできなかった。

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