[11.5 リーガ・エスパニョーラ第11節 ラス・パルマス1-0エイバル]

　リーガ・エスパニョーラ第11節2日目が5日に行われ、MF乾貴士の所属するエイバルがラス・パルマスのホームに乗り込み、0-1で敗れて3試合ぶりの黒星を喫した。3試合連続でスターティングメンバーに名を連ねた乾は、後半31分までプレーしたが得点には絡めなかった。

　4-4-2の左サイドハーフの位置で先発した乾は得意のドリブルで攻撃にアクセントを加えようとするが、前半17分に仕掛けた突破は相手選手に阻まれてしまう。さらに同21分には左サイドでボールを受けた乾が中央に切れ込んでスルーパスを送るも、FWキケ・ガルシアには合わずにGKラウール・リソアインに処理されてしまった。

　前半20分、同24分には自陣でボールを奪って鋭い縦パスを供給するなど攻撃にリズムをもたらす場面もあり、前半アディショナルタイムには粘ってボールをキープしてMFペドロ・レオンにラストパスを通したものの、P・レオンのシュートは枠を捉え切れなかった。

　スコアレスのまま後半を迎えると、後半10分にエイバルが決定機を創出する。高い位置で相手のパスを奪った乾がFWセルジ・エンリクに預けると、左サイドのDFアントニオ・ルナに展開。ルナのスルーパスから絶妙な飛び出しを見せたS・エンリクのクロスをFWキケ・ガルシアがヘッドで合わせるが、DFダニ・カステジャーノにライン上でクリアされて先制点を奪うには至らなかった。

　その後はラス・パルマスに幾度となくゴールを脅かされるが、GKアシエル・リエスゴを中心とした守備陣が体を張って攻撃をはね返す。すると、後半20分には相手のコントロールミスを見逃さずに高い位置でボールを奪った乾がPA内まで進入してシュートまで持ち込んだが、リソアインの守備範囲に飛んでしまった。

　後半31分にエイバルベンチが動き、乾に代わってFWベベが投入される。しかし、その後もスコアは動かずに後半アディショナルタイムを迎えると、PA内でDFフロリアン・ルジューヌがMFロケ・メサを倒してしまいラス・パルマスにPKを献上。これをMFジョナタン・ビエラに決められ、エイバルは0-1で敗れた。なお、開幕10試合連続でゴールを奪っていたエイバルだったが、今季初の無得点に終わっている。

---

●欧州組完全ガイド
●リーガ・エスパニョーラ2016-17特集