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[MOM1940]新潟明訓MF榎並洸(3年)_仕留め役としての役割忘れず、終了間際に劇的V弾

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後半40分、新潟明訓高は10番MF榎並洸が右足で決勝点

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.6 全国高校選手権新潟県予選準決勝 新潟西高 0-1 新潟明訓高 新発田市五十公野公園陸上競技場]

 延長戦突入直前の後半40分、新潟明訓高は右サイドエンドライン際からFW内藤和輝(3年)が折り返したボールを10番MF榎並洸(3年)が右足ダイレクトで決めて決勝点。「凄い応援してくれていたので、あそこに行った方がみんな嬉しいかなと」という榎並はスタンドのチームメートたちと喜び合うと、その後自身の挙げた1点を守って決勝進出を果たした。

 トップ下の位置で攻撃に絡む榎並は時にサイドに顔を出して縦へ切れ込むプレーも見せつつ、「自分がサイドへ流れすぎると、フィニッシュの時に誰もいなくなってしまう」と仕留め役としての役割を忘れず。決勝点のシーンはフリーでラストパスを受けたが、慌てることなく貴重な一撃を決めた。以前は自身の足元の技術に頼りすぎる部分もあったが、改善して周囲を活かしながら最後の局面で仕事をすることを意識。それが自身のプレーを好転させたと感じているというMFはこの準決勝でも最後の局面でゴールに絡む仕事で勝利に貢献した。

 昨年の10番、MF中村亮太朗(現中央大)は1年時からチームの柱。抜群の攻撃力で違いを示す存在だった。今年はチーム全体として昨年のように、ずば抜けた個性がある訳ではない。「でも、亮太朗君とかにないものが自分にはあると思うし、それをもっと活かしてチームに貢献したい」。この日、運動量の部分など自分の持ち味を発揮して攻守で役割を果たした榎並については、田中健二監督も「よく頑張っていた」と評価していた。

「(狙いは)真ん中でもらってサイドにはたいたり、抜け出しだったり。決めきるところが課題なんでもっと前に行って自分の足元の技術とか運動量を活かしていきたい」と榎並。決勝では帝京長岡高と対戦する。5月のプリンスリーグ北信越の帝京長岡戦で2ゴールを決めているMFが再びライバルとの試合をでゴールを決めてチームを全国へ導く。

(取材・文 吉田太郎)
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