beacon

清武、“夢舞台”に初めて立つも「あっ、CLだったんだ…」

このエントリーをはてなブックマークに追加

サウジ戦に向けてコンディションを上げていこうとする日本代表MF清武弘嗣

 クラブでは思うように出場機会を得られていない。今夏加入したセビージャで開幕スタメンを飾った日本代表MF清武弘嗣だったが、先発フル出場を果たしたリーガ第4節エイバル戦以降の10試合で、出場したのはわずかに1試合。その試合も後半30分から出場したものだった。本人も「今はあまり試合に出られていないので、良いコンディションに持っていくために準備をしたい」とまずはコンディションを上げていくことが重要だとした。

 公式戦8試合出場なしと実践から遠ざかっていた清武に出場機会が訪れたのは、11月2日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)第4節ディナモ・ザグレブ戦の後半30分だった。CL出場を決めていたセビージャ移籍に際し、「早くあのピッチに立ってみたい」と語っていた夢の舞台。念願のCLデビューとなったが、「久々に試合に出たので、試合後に『あっ、CLだったんだ』くらいの感じ。CLに出たんだという感じしかなかった」と振り返る。

 9試合ぶりの公式戦出場で感じたのは「試合勘は気にならなかった」ということ。しかし、アディショナルタイムを含めて約20分間のプレーに「正直20分で疲れた部分もあった」ようで、「体力、気持ち、体のコンディション面やフィジカル面は落とさないように心掛けてきたけど、試合に出られていない状況なので、どうかなとは思います」と語っている。

 15日に行われるW杯アジア最終予選サウジアラビア戦は、相手が首位チームということもあり「本当に大事な試合」だ。直前の11日に行われるキリンチャレンジ杯オマーン戦はチーム戦術の確認の場であるとともに、「自分のコンディション面を見れる試合」と位置付ける。しかし、コンディション面で言い訳するなく、「ただピッチ上で表現するしかない」と自身の存在価値をピッチ上で改めて証明しようとしている。

(取材・文 折戸岳彦)

●ロシアW杯アジア最終予選特集
●ロシアW杯各大陸予選一覧

TOP