[MOM404]大阪体育大FW古城優(2年)_“シュートが上手いキャラじゃない”FWが全国出場引き寄せる
[11.13 第94回関西学生サッカーリーグ後期第11節 立命館大1-2大阪体育大 ヤンマー]
どんなゴールでも“1点”という価値は変わらない。「シュートが上手いキャラじゃない」と謙遜する大阪体育大のFW古城優(2年=堺西高)が全国切符獲得に大きく貢献した。
大阪体育大は関西学生リーグ最終節で立命館大と対戦。引き分け以上で全日本大学選手権(インカレ)出場が決めるという有利な状況下にも関わらず先制されたが、後半に古城のゴールが反撃の狼煙となり、2発を奪って逆転勝利。4年連続19度目のインカレ出場を決めた。
冬の大学日本一決定戦への出場をかけた大一番。試合前には「結構緊張していました」という2年生FWだが、「試合が始まったら、全然緊張もなくなって」と言うように、徐々に自分らしさを取り戻し、得点を奪うべく前線で身体を張った。
チームは前半24分にシュートのこぼれを決められて失点。1点を追う展開になる。このままではインカレ出場を逃す状況。その後も耐える時間が続いたが、前節・近畿大戦(5-2)でハットトリックしていた古城は「苦しかったですけど、チームとして点が取れそうな気はしていました」と振り返る。
そんな予感は的中した。後半24分、DF小川明(2年=履正社高)の右クロスからゴール前へ詰めていた古城が身を投げ出し、ヘディングシュート。これがゴールネットを揺らした。
「いいボールを上げてくれたので当てるだけでした。ハットトリックした前節も全部がこぼれ球。練習からこぼれ球を意識してやってきたので、今日も決まってよかったと思います」
謙虚な姿勢を貫くFWは「僕はそんなにシュートが上手かったりするキャラじゃないので。こぼれ球しかないなと。どんな形でも1点は1点なので」と話す。試合前には坂本康博総監督から「とにかく泥臭くやるように」と言葉があったというが、まさに体現してのゴールだった。
1-1となり、再びインカレ出場権を手中にしたチームは精神的に余裕を持って試合を進める。後半アディショナルタイム1分には追加点を上げ、2-1で試合は終了。この後に行われた試合で関西学院大が阪南大に勝利したため、大阪体育大は関西第3代表として、インカレへ臨むことになった。
直近2試合で4得点と結果を残した古城だが、満足した様子はない。「今日もゴールキックで競り負ける部分があった。関東のチームはそういう部分はもっと強いと思う。そういう空中戦の部分を自分は求められていると思うので、そこをもっと追求していきたいと思います」と貪欲に語る。
関西第3代表として、シード枠でインカレ出場する大阪体育大。初戦となる2回戦では、法政大(関東5)対高知大(四国1)の勝者と戦い、準々決勝では互いに勝ち上がった場合に総理大臣杯覇者・明治大(関東1)と対戦する可能性もある。夏の全国である総理大臣杯・準々決勝では、明治大に0-3の零封負けを喫した。半年と経たずに雪辱の機会が巡ってくるかもしれない。
古城は「大臣杯で明治大に負けているので、その屈辱を晴らすためにも負けられないです。なのでまずは初戦からしっかり勝って。インカレ本番まで、1か月くらいあるので、調整していきたい」と冷静に目先の一戦を見つめた。
(取材・文 片岡涼)
●第94回関西学生リーグ特集
どんなゴールでも“1点”という価値は変わらない。「シュートが上手いキャラじゃない」と謙遜する大阪体育大のFW古城優(2年=堺西高)が全国切符獲得に大きく貢献した。
大阪体育大は関西学生リーグ最終節で立命館大と対戦。引き分け以上で全日本大学選手権(インカレ)出場が決めるという有利な状況下にも関わらず先制されたが、後半に古城のゴールが反撃の狼煙となり、2発を奪って逆転勝利。4年連続19度目のインカレ出場を決めた。
冬の大学日本一決定戦への出場をかけた大一番。試合前には「結構緊張していました」という2年生FWだが、「試合が始まったら、全然緊張もなくなって」と言うように、徐々に自分らしさを取り戻し、得点を奪うべく前線で身体を張った。
チームは前半24分にシュートのこぼれを決められて失点。1点を追う展開になる。このままではインカレ出場を逃す状況。その後も耐える時間が続いたが、前節・近畿大戦(5-2)でハットトリックしていた古城は「苦しかったですけど、チームとして点が取れそうな気はしていました」と振り返る。
そんな予感は的中した。後半24分、DF小川明(2年=履正社高)の右クロスからゴール前へ詰めていた古城が身を投げ出し、ヘディングシュート。これがゴールネットを揺らした。
「いいボールを上げてくれたので当てるだけでした。ハットトリックした前節も全部がこぼれ球。練習からこぼれ球を意識してやってきたので、今日も決まってよかったと思います」
謙虚な姿勢を貫くFWは「僕はそんなにシュートが上手かったりするキャラじゃないので。こぼれ球しかないなと。どんな形でも1点は1点なので」と話す。試合前には坂本康博総監督から「とにかく泥臭くやるように」と言葉があったというが、まさに体現してのゴールだった。
1-1となり、再びインカレ出場権を手中にしたチームは精神的に余裕を持って試合を進める。後半アディショナルタイム1分には追加点を上げ、2-1で試合は終了。この後に行われた試合で関西学院大が阪南大に勝利したため、大阪体育大は関西第3代表として、インカレへ臨むことになった。
直近2試合で4得点と結果を残した古城だが、満足した様子はない。「今日もゴールキックで競り負ける部分があった。関東のチームはそういう部分はもっと強いと思う。そういう空中戦の部分を自分は求められていると思うので、そこをもっと追求していきたいと思います」と貪欲に語る。
関西第3代表として、シード枠でインカレ出場する大阪体育大。初戦となる2回戦では、法政大(関東5)対高知大(四国1)の勝者と戦い、準々決勝では互いに勝ち上がった場合に総理大臣杯覇者・明治大(関東1)と対戦する可能性もある。夏の全国である総理大臣杯・準々決勝では、明治大に0-3の零封負けを喫した。半年と経たずに雪辱の機会が巡ってくるかもしれない。
古城は「大臣杯で明治大に負けているので、その屈辱を晴らすためにも負けられないです。なのでまずは初戦からしっかり勝って。インカレ本番まで、1か月くらいあるので、調整していきたい」と冷静に目先の一戦を見つめた。
(取材・文 片岡涼)
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