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ミラノダービーで先発すべきなのはバッカかラパドゥーラか?伊紙が挙げる5つの理由

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パレルモ戦で決勝ゴールを挙げたミランFWジャンルカ・ラパドゥーラ

 20日にミラノのジュゼッペ・メアッツァでミラノダービーが開催される。イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』はミランのセンターフォワードに誰を先発させるか、5つの理由を挙げて分析している。

 ミラノを本拠地に置くミランとインテルが直接対決するミラノダービーは伝統の一戦として毎年注目を集める。ミランのビンチェンツォ・モンテッラ監督は、この試合でセンターフォワードにコロンビア人FWカルロス・バッカを起用するか、それとも昨シーズンのセリエB得点王FWジャンルカ・ラパドゥーラを起用するかで頭を悩ませているという。

■バッカを選ぶ5つの理由

 まず1つ目に挙げられるのがバッカの得点力だ。直近5試合でゴールから遠ざかってはいるが、ミランのエースはバッカに他ならない。昨シーズンはカップ戦を含め43試合に出場し20ゴールを決めていたが、今シーズンも12試合で6ゴールと、1試合の平均は変わらない。

 続いてバッカのクオリティの高さだ。枠内シュート16本の内、6得点を挙げており、得点率は非常に高い。クオリティの高い選手をインテル戦のようなデリケートな試合に使わないのは「自滅するようなもの」だと『ガゼッタ』は評している。

 3つ目に挙げられる理由はバッカの経験値だ。若手中心のミランにおいてバッカの経験は貴重になる。他のメンバーと比較しても国際経験は豊かで、拮抗した試合での決定力は期待できるとしている。

 4つ目は先発としてのラパドゥーラはまだ未知数が多いということ。ラパドゥーラはミランで先発した試合で得点を挙げたことがない。サンプドリア戦で決勝ゴールを挙げたのはバッカだ。

 最後にバッカの性格が挙げられる。セビージャ時代にバッカを指導していたウナイ・エメリ監督が証言するように、バッカは大声を出すことはないが自分の意思を表現するタイプで、決してあきらめない性格だ。夏の移籍市場では期間中ずっと退団の可能性を騒がれていたにも関わらず、ウエスト・ハムのオファーを断り、開幕戦でハットトリックを決めた。

■ラパドゥーラを選ぶ5つの理由

 まずはモチベーションが挙げられる。試合終了10分前にバッカと交代してピッチに入ったその3分後、セリエA初ゴールを決め、ミランに勝ち点3をプレゼントし、チームは3位に上昇した。その活躍が評価され、ジャンピエロ・ベントゥーラ監督率いるイタリア代表にも初召集された。調子は上向きなだけにモチベーションも高い。

 続いて挙げられるのがラパドゥーラのプレースタイルだ。パレルモ戦でもそうだが、モンテッラ監督が採用する4-3-3のシステムではバッカよりもセンターフォワードとして機能していいる。チームメートとコミュニケーションをとり、よく走り、守備もする。前線だけに限らず協力的だ。この点においてバッカを上回っている。

 またコンディションの面でもラパドゥーラが有利といえる。バッカと比べてプレー時間が少ないため、必然的によりフレッシュな状態といえる。対するバッカは現在コロンビア代表に帯同しているため、南米からの移動時間も心配される。

 4つ目として挙げられるのがバッカの不調だ。6試合連続でゴールなしのバッカはコロンビア代表のスタメンからも外された。一方ラパドゥーラは得点を挙げ始めた。もし、モンテッラ監督が直近のゴール数を重要視するならば、インテル戦の先発メンバーにはラパドゥーラが有利とみられる。

 最後に『ガゼッタ』が評価しているのはラパドゥーラの「ファンタジー」だ。バッカはフィニッシャーとしては申し分ないが、ボールが来なければ苦戦を強いられる。一方、ラパドゥーラは個の力で局面を打開できるタイプだ。パレルモ戦でのヒールシュートもそうだが、昨シーズンプレーしたセリエBペスカーラでは1人でゴールをこじ開ける場面が多かった。

 これまで、選手の特徴を理解し采配を的中させてきたモンテッラ監督だが果たしてミラノダービーではどんな選択するのか見どころだ。

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