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シメオネ、カルデロン最後のダービーだからではなく…「ただ敗戦したことがつらい」

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ダービー敗戦で肩を落とすディエゴ・シメオネ監督

 19日のリーガ・エスパニョーラ第12節、アトレティコ・マドリーは本拠地ビセンテ・カルデロンでのレアル・マドリー戦を0-3で落とした。試合後会見に出席したディエゴ・シメオネ監督は、屈辱的なスコアでの敗戦にも「結果は結果だ」と受け入れている様子だった。

 スペイン『マルカ』と『アス』がアルゼンチン人指揮官のコメントを伝えた。

「結果は結果だ。前半については彼らの方が素晴らしく、一方の我々は後半開始から20分の間に見せたようなパフォーマンスをその時点で実現できなかった。そして彼らのPKが、我々の試合を戦い続けるという期待をかき消してしまったんだ。この敗戦は改善のために役立たせなければならない」

「この敗戦に、アトレティコは心を痛めている。アトレティコは全員で一つだ」

 ここ数年のダービーと比べて、アトレティコが脆弱だったとの指摘には、次のように返答している。

「この試合をどのような視点から見たいかに依存することだ。実際、後半の我々は脆弱じゃなかった。それに最初の失点は壁に当たったことで生まれている。落ち着いて試合を振り返らなければならない。が、後半のあの時間帯のパフォーマンスを、どう持続させるかという方法を探す必要はある」

 このR・マドリー戦が、カルデロンで行われる最後のダービーとなる可能性もあるが、シメオネ監督はただ敗戦したことだけに心を痛めている様子だ。

「敗戦はつらい。それは相手がマドリーだからというわけではなく、カルデロンで戦うどの試合であっても同じだ。苛立ちを感じるのは、試合に負けたからにほかならない。敗戦はいつだって不快に感じる。良くないものだ」

 アトレティコはリーガここ4試合で3敗を喫するなど、調子を落としている。

「すべての試合が異なるものだ。今日の一戦については、私はあまり間違いを犯さなかった。ただ我々のゴールは決まらず、相手のPKは決まった。今日の試合は、少しずつ我々の手元から離れていった」

 シメオネ監督は一方で、中盤の守備力を失うという指摘がありながらもMFコケを再びボランチで起用したこと、またR・マドリーのシステムについて言及した。

「コケはいつも通りプレーし、システム的な変更はあまりなかった。敗戦するときには、コレクティブなミスによってチャンスを許してしまっている。繰り返すが、後半立ち上がりのパフォーマンスこそが我々の求めていたものだった。最終ラインを高くし、セカンドプレーに勝利し、プレッシングにも強度があったあの時間帯のパフォーマンスがね」

「マドリーはいつも通りのプレーを見せたが、クリスティアーノ(・ロナウド)が最前線に位置していた。けれども、システム的にはそこまで大きな変化はなく、ただ良いプレーとプレッシングを見せていた」

 FWフェルナンド・トーレスの先発がサプライズであったとの見解には、次のように返答している。

「なぜ、あれがサプライズなんだ? 我々は彼の出場によって、プレーに奥行きを持たせることやセンターバックとのデュエルの機会、そして空中戦の強さを手にしたかった。そういった点で、トーレスはガメイロを上回る。確かにうまくいかなかったがね」

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