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監督としても史上最高の一人に…レアル・マドリー指揮官として驚異的な成績を残すジダン

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素晴らしい選手は、名将となるのだろうか

 ジネディーヌ・ジダンという人物は、やはり偉大な存在であるようだ。選手だった頃だけでなく、監督を務めている今現在も変わることなく。元フランス代表MFはレアル・マドリー指揮官として、驚異的な勢いで成果を手にしている。21日付のスペイン『マルカ』が「エル・レイ(ザ・キング)」の1面で報じた。

 19日のリーガ・エスパニョーラ第12節で、アトレティコ・マドリーとのダービーを3-0で制したレアル・マドリー。ジダン監督は普段の4-3-3ではなくトップ下にMFイスコ、1トップにFWクリスティアーノ・ロナウドを据える4-2-3-1のシステムを駆使し、ディエゴ・シメオネ監督の鼻を明かした。この一戦の勝利によって、稀代のカリスマ指揮官としてだけでなく戦術家としての資質にもスポットが当たり始めたジダン監督だが、指揮官として残している成果は議論の余地を許さないものである。

 昨年冬からレアル・マドリーのトップチームの手綱を握るジダン監督は、リーガではここまで32試合で指揮を執り、26勝5分け1敗という成績を収めている。同リーグにおいて、最初の32試合でジダン監督以上に勝ち点を獲得した指揮官は一人たりとも存在しない。カルロ・アンチェロッティ監督(24勝4分け4敗)、ジョゼ・モウリーニョ監督(24勝5分け3敗)、マヌエル・ペジェグリーニ監督(26勝2分け4敗)といったレアル・マドリーの過去の指揮官も、ジョゼップ・グアルディオラ監督(26勝3分け3敗)、ルイス・エンリケ監督(25勝3分け4敗)、ディエゴ・シメオネ監督(18勝8分け6敗)など他クラブの指揮官であっても手にできなかった、リーガ史上最高の成績である。

 リーガにおいて、1シーズンで最も多くの勝ち点を獲得したのはモウリーニョ監督が率いたレアル・マドリー及びティト・ビラノバ監督のバルセロナで、それぞれ勝ち点100で優勝を果たした。一方ジダン監督率いるレアル・マドリーは、リーガであと6試合に臨めば1シーズン分の試合数を戦ったことになるが、その6試合で全勝すれば両者を上回る勝ち点101を獲得することになる。またジダン監督は、チャンピオンズリーグではここまでに11試合で采配を振るい、敗戦したのはわずか1戦のみ。その黒星は昨季大会の準々決勝ファーストレグ、アウェーでのヴォルフスブルク戦(0-2)で付けられたものだが、セカンドレグで3-0の逆転勝利を収め、最終的にレアル・マドリーに通算11度目のタイトルをもたらした。

 レアル・マドリーは現在、公式戦29試合で無敗を貫いており、レオ・ベーンハッカー氏が率いるチームが1988-89シーズンに達成したクラブ記録まであと5試合と迫っている。ペレ氏、ディエゴ・マラドーナ氏らとともに史上最高の選手の一人と称されるジダン監督だが、このペースで歩みを進めれば史上最高の指揮官の一人となる可能性もありそうだ。

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