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宇佐美の扱いに首をかしげる地元紙「アウクスブルクでの将来があるのか疑問」

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アウクスブルクで苦しい時期を過ごしているFW宇佐美貴史

 19日に行われたブンデスリーガ第11節のヘルタ・ベルリン戦でもアウクスブルクFW宇佐美貴史は出番がなかった。ドイツ紙『アウクスブルガー・アルゲマイネ』は7人の新加入選手がこれまで残したインパクトを評価し、夏にガンバ大阪からやって来た宇佐美については「獲得が謎のまま」とクラブの移籍市場における動向に疑問を投げかけている。

『アウクスブルガー・アルゲマイネ』では、クラブが夏に獲得したDFマルティン・ヒンターエッガー、MFゴイコ・カチャル、ジョナサン・シュミットら7人のうち、誰一人期待に応えていないとの見解が述べられている。だがそのなか、宇佐美の扱いには地元紙の記者も「彼の獲得は謎のまま」と不可解のようだ。

 同紙によると、宇佐美は「母国ではスターであったが、アウクスブルクではベンチウォーマーだ」という。ディルク・シュースター監督が「いつも他の方が(調子が)良いと話している」と伝えた上で「高い技術力が武器の宇佐美は、シュースターが監督に就任した前に獲得されたそうだ」と監督が希望していた新選手ではない可能性を示唆。以下のように続けている。

「それがどのような現状を招いているのか、今見られるようになった。日本のライトウェイトは明らかにシュースターが考えるフィジカル重視のサッカー哲学にはフィットしていないのだ。(負傷者続出で)攻撃陣においてアウクスブルクには選択肢がないにも関わらず、24歳は出場機会を与えられない。彼にアウクスブルクでの将来があるのかは疑問だ」

 シュースター監督はヘルタ戦に向けた会見で、宇佐美について聞かれると「全員に完全なる信頼を寄せている」と強調し、「今までは単に他の選手が僅差でリードしていただけだ」と起用していなかった理由を説明していた。だが多くの攻撃的なプレーヤーたちが離脱しているなか、ヘルタ戦では左SBのフィリップ・マックスを左ウィングに置き、代表戦で負傷していた上、長距離を移動したばかりの韓国代表FWチ・ドンウォンを先発に選んでいる。やはり宇佐美は同監督が好むプレースタイルには合わないということなのだろうか。

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