FC町田ゼルビアは28日、女子のトップチームにあたる「FC町田ゼルビアレディース」を設立すると発表した。2017シーズンより東京都5部リーグに登録し、2025年の「なでしこリーグ」参入を目指して戦う。今年12月にはセレクションを行い、来年4月より活動をスタートさせる予定という。

　監督は、常盤木学園高や東京女子体育大でプレーし、川崎フロンターレ育成・普及コーチを経て現在はFC町田ゼルビアスクールコーチを務める村上裕子が就任した。また、アドバイザーには、ゼルビアのアカデミーダイレクターであり、先日のU-17W杯で日本女子代表を率いて準優勝をもたらした楠瀬直木が務める。

　クラブ側は「FC町田ゼルビアが運営するサッカースクールには、女子の生徒も年々、増えております。しかしながら、町田市においては、女子プレーヤーの夢を育む環境が、まだまだ足りない状況です。小学生時代を町田で過ごした少女たちは、市外や県外チームで続ける道を選ばざるを得ません。私たちは『サッカーをしたいと願うすべての少女と女性に、プレーする機会を。』というFIFAの理念に則り、町田市の女子サッカーの希望となり、それに続く多くの女子プレーヤーを生み出すために、FC町田ゼルビアレディースを立ち上げます」と説明している。

　将来的な目標は、2025年に「なでしこリーグ」参入だ。今後は今年12月より順次セレクションを行い、年明けより正式発足。5月に東京都女子サッカーリーグ一般の部に参加する。選手は、16歳以上で構成し、20名程度を集める予定。選手はまずはアマチュア登録からスタートする。クラブ側は「FC町田ゼルビアレディースを支援したいという企業様があればぜひ、話をさせていただきたい」としている。

　本件に関する問い合わせは、クラブ公式サイトまたはFC町田ゼルビアレディース(町田ゼルビアスポーツクラブ内、042-735-6120、担当:村上・伊藤)となっている。町田は“少年サッカーの街”として知られているが、ゼルビアの新たな挑戦が男女・世代を問わない“サッカーの街”へと変貌するチャンスとなりそうだ。