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[プリンスリーグ関東]前橋育英の2年生10番FW飯島が2アシスト、全国準V時のエース渡邊凌磨以上の「インパクト残していきたい

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前半13分、右中間を抜け出した前橋育英高FW飯島陸が先制点をアシスト

[11.26 高円宮杯プリンスリーグ関東第16節 桐光学園高 2-2 前橋育英高 かもめパーク] 

 前橋育英高は2年生の10番、FW飯島陸が2ゴールをアシストした。まずは前半13分、トラップする瞬間を狙って潰しに来たDFをあざ笑うかのように、タイミングをずらしたボールコントロールで剥がすと一気に前進。カバーに入ったDFをひきつけてから出したラストパスでFW人見大地の先制点をアシストした。

 その直前にもボールコントロールでDFを剥がして抜け出し、PAへ侵入。身体を投げ出すようにブロックに来たDFの前にシュートを打ち切ることができなかったが、「1タッチでかわして前に入れればチャンスできますし、ああいう感じで抜け出せたらもっと点も増えるかな」と手応えのプレー。前半は前線での攻防において、ボールの収まっていた人見とともに主導権を握り、飯島自身はその鋭いドリブルによって相手の隙あれば一発があることを示していた。

 それでも後半は体力が落ち、相手DFに距離を取って守られたこともあってドリブル、スピードも活かしきることができず。「強いチームは消してくる。スピード自信あるんで、受けるフリをしてスピードでも行けたと思うけれど体力が足りない」と飯島。ボールが入ると何かを起こしそうな雰囲気は醸し出していたが、チャンスに絡む回数は減ってしまっていた。それでも1-2の後半アディショナルタイム、右クロスを小柄な飯島が懸命の跳躍で競り勝ち、最後は攻撃参加していたCB松田陸が同点ゴール。2アシストでプレミアリーグ昇格を目指すチームに貴重な勝ち点1をもたらした。

 今季のプリンスリーグ関東での得点数は7。本人にとっては不満の残る結果となっているが、簡単にマークを剥がす打開力とスピードを武器に今冬の選手権でブレイクする可能性も十分のストライカーだ。2年前にチームを全国決勝へ導いたMF渡邊凌磨(現インゴルシュタット)と同等、それ以上の活躍をして白星に貢献することが目標。「(選手権は)楽しみですね。爆発したいですね。やっぱり自分の良さ出して、点いっぱい取っていきたいですね。(渡邊)それ以上のインパクト残していきたい。そういうところで活躍するのが育英の10番なのでやっていきたい」と力を込めた。
 
(取材・文 吉田太郎)
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