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ケルン大迫勇也のポジションを下げたら試合が単調に…ドイツ誌が指摘

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ケルンで活躍する大迫勇也

 26日に行われたブンデスリーガ第12節ケルンアウクスブルクはスコアレスドローに終わった。ドイツ誌『キッカー』は、後半途中からFW大迫勇也が中盤に置かれたことで試合に大きな影響を及ぼしたと伝えている。

 今シーズンの全リーグ戦に出場している大迫は、アウクスブルク戦ではアントニー・モデストとともに前線でスタート。しかし守備的な相手にゴールを割れないでいると、ケルンのペーター・シュテーガー監督はFWアルチョムス・ルドネフスを投入した一方で、大迫を中盤に配置した。『キッカー』によると、その采配がケルンが最終的に攻撃での勢いを落とした要因となったという。

 大迫のパフォーマンスに「2.5」と両チーム最高タイの点数を与えた同誌は、マッチレポートを「大迫の位置を移したことで試合が単調になってしまった」と題している。そのなかで序盤は「特にライン間に幾度も上手く侵入した大迫をアウクスブルクはコントロールできなかった」と日本代表の動きを評価。また「相手は軸としての大迫をケルンのゲームから取り除くために、(ハリル・)アルティントップを少し下げ、さらに深い位置を取る(ドミニク・)コールとともに中盤を固めている」と相手も対策せざるを得ない存在だったと伝えている。

 さらに『キッカー』はケルンが57分に「ルドネフスを入れ替え、大迫がより深い位置から8番(インサイドハーフ)の役目を務めることになったため、前線における組織、キープ力を失った」と指摘。「試合はそのまま単調となり、明確な攻撃的プレーがほとんど見られなくなってしまった」と続け、大迫の配置で試合が変わってしまったことをうかがわせている。

 なお『ビルト』は大迫に「2」と、これもまた両チーム最高タイの採点をつけた。地元紙『エクスプレス』 や『ケルナー・シュタットアンツァイガー』は同選手のプレーを「3」と評している。後者は大迫に対する寸評で前半は「インテリジェントなパスとゴールへと向かう姿勢」を見せたとたたえつつ、後半は「ビルドアップするプレーヤーとしてボランチの位置でプレーしたが、慣れないポジションをそこそここなせた」と続けている。

(※ドイツメディアの採点は1が最高、6が最低)

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