ブラジル1部のシャペコエンセの選手らが搭乗した飛行機の墜落事故を受けて、30日にコパ・スダメリカーナ決勝で対戦する予定だったアトレティコ・ナシオナルが、シャペコエンセを優勝とするよう、南米サッカー連盟に申し立てを行った。

　28日、ブラジル1部のシャペコエンセの選手、スタッフらが搭乗した飛行機がメデジン中部の山岳部に墜落した。ブラジル『グローボ』は、搭乗していた77人のうち死者数は71人、6人の生存者が確認されたとし、そのうち3人がシャペコエンセの選手だと伝えた。

　これを受けて、コパ・スダメリカーナ決勝で対戦する予定だったA・ナシオナルが、決勝戦の不戦敗を望んでいるという。コパ・スダメリカーナを2回に渡って準優勝(2002年と2014年)しているA・ナシオナルにとって初めての優勝が懸かっていたが、シャペコエンセに譲ることを決断したようだ。

　A・ナシオナルのDFジルベルト・ガルシアは、コロンビアTV『ウィンスポーツ』の取材に対し、「ナシオナルだけではなく、サッカー界全体が希望していることだと思う」と語ったという。