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HSV新キャプテン酒井高徳…全試合を“ファイナル”と位置付け

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ハンブルガーSVでキャプテンを務める酒井高徳

 ハンブルガーSVの新主将である日本代表DF酒井高徳は同クラブが1部に残留することを確信している。ドイツ誌『シュポルト・ビルト』のインタビューで、そのためにチームは「ファイナルに臨むような姿勢で全試合に入るべき」と強調した。

 HSVはブンデスリーガ創設メンバークラブで、唯一降格を経験していないクラブだ。1983年にはユーロピアン・チャンピオン・クラブズ・カップ(現在のチャンピオンズリーグ)を制覇した名門でもあるが、近年はほぼ毎シーズン残留争いに巻き込まれ、今季は第12節消化時点で勝ち点4で最下位に陥っている。そこでマルクス・ギスドル監督は先日、酒井をキャプテンに指名するといった思い切った決断に踏み切った。

 苦しい状況のなかでキャプテンマークを巻くことになった酒井は『シュポルト・ビルト』で、監督の決断を受けてから、「同僚たちが僕のところを訪れ、それについて話しました。ですが、僕はチームの前でスピーチはしていません」と明かしている。

 「自分は大きな声を発するタイプではない」と認めつつ、「それでもピッチ内外でたくさんコミュニケーションを取りながら、常に同僚たちが頼りにできる存在として彼らを助けることを試みています」

 週末にHSVのホームで行われたブレーメンとの“ノルトダービー”(“北のダービー”)は2-2の引き分けに終わっている。

 酒井は「ブレーメンに勝てなかったことはもちろん残念」と肩を落とすも、「ただホッフェンハイム戦(2-2)と同じようにポジティブな要素もたくさんあり、この調子で続ければ、シーズン初勝利も遠くないと思います」と前向きな姿勢を示している。

 HSVは12月4日に行われる次節、敵地を訪れ15位ダルムシュタットと対戦する。酒井はこの一戦に向けて「みんな自分たちの状況を十分理解しています。ファイナルに臨むような姿勢で全試合に入るべきだと考えます」と意気込んでいる様子だ。

「それでもダルムシュタット戦後にも21試合が残っており、たくさんのポイントが配られます」と巻き返すチャンスはあることを強調している。

 なお「残留を成し遂げられるか?」と聞かれた酒井は、「はい。僕たちはそれを成功させます!」と返答。

 「僕たちは自分たちのためだけにプレーしているわけではなく、クラブの従業員、周りの方々、そしてもちろんファンのためにプレーしています。それを分かっており、彼らを失望させないよう、すべてを注ぎ込みます」と士気を高めている。

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