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鈴木政一監督の下で35年ぶりインカレへ!!日本体育大ホットラインDF高野遼×MF高井和馬

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日本体育大でホットラインを形成している横浜FM内定DF高野(左)とMF高井

 冬の大学日本一を決める第65回全日本大学サッカー選手権(インカレ)が12月7日に関東近郊で開幕する。昨季決勝では関西勢が激突。関西学院大が阪南大を下して頂点に立った。シーズン集大成となるインカレで最後に笑うのはどこのチームか。

 ゲキサカ×全日本大学サッカー連盟のインカレ特別企画第5弾は日本体育大の二人。横浜F・マリノス加入内定のDF高野遼(4年=横浜FMユース)とMF高井和馬(4年=千葉SCユース)への特別インタビューです。

 ジュビロ磐田や年代別代表を率いてきた鈴木政一監督の下、夏の総理大臣杯では準決勝で順天堂大に0-2で敗れたものの、全国4強入り。2部からの昇格初年度ながら今季の関東大学1部リーグを3位で終え、実に35年ぶりのインカレ出場を決めました。

 なかでもスピードある突破からみせる高野の正確なクロス、そして関東大学リーグで得点王となった高井の決定力は上位躍進の原動力。冬の大学日本一決定戦へ向け、日本体育大でホットラインを形成する二人の思いは?

――日本体育大の特徴やプレースタイルを教えてください。
高井:日体大サッカー部は鈴木政一監督のもと、クリエイティブでアグレッシブな攻撃的サッカーをモットーとしています。
高野:攻撃も守備も、1人でもさぼったらうまくいかないサッカーです。全員が協力して役割をこなすことで、日体大らしいサッカーを魅せることができると思います。

――お互いを、どのような選手だと思っていますか?
高野:リーグ戦の数字(14得点)を見ても分かるとおり、凄い得点能力を備えている選手ですし、関東大学リーグ戦の1部で得点王になれるということは、実力的に本物だと思います。自分はSBですが、和馬が前でためをつくってくれるので、自分の特徴が出せる。すごく助かっています。

高井:高野はDFなのですが、攻撃的なところが持ち味です。左サイドを一緒に組んでいて、自分を生かしてくれる相手だし、逆に僕も遼を生かすことができる。良い関係を築けていると思っています。

――インカレは日体大としては35年ぶり、おふたりにとっては初めてのインカレ出場になります。出場が決まった時の心境は?
高野:正直、今シーズンは夏の総理大臣杯も経験していますし、出場できることが当たり前だと思っていました。だから出場が決まったときは、ほっとしたという感じでした。

高井:インカレ出場が今年の目標だったので、出場が決まってほっとしていますし、個人的には怪我で大臣杯に出場できなかった悔しさがあるので、その分インカレにかける思いは強いです。

――日体大は昨年度2部リーグに所属していました。2部で優勝し、昇格1年目にしてインカレ出場を果たせた要因は?
高野:昨年、鈴木監督の目指すサッカーを徹底してやった結果が、圧倒的な強さでの2部リーグ優勝・1部昇格だったと思います。そのサッカーを継続して今シーズンも挑んだ結果がインカレ出場につながりました。前期は8位で折り返すなど、最初は勝てないこともありました。けれど総理大臣杯を皮切りに、自分たちがより成長できたのもひとつの要因だったと思います。

高井:昨年2部リーグを優勝して、「1部でもやれる」という自信があって挑んだ1部リーグだったのですが、開幕当初は苦しんでなかなか勝てなかった。しかし総理大臣杯に出場できたこと、そこで自信を持って試合に挑めたことが、後期リーグの勝利に繋がったのだと思っています。

――前期を8位で折り返しましたが、最終的には3位という成績でリーグ戦を終えました。シーズン開幕当初に比べチームとして何か変化はありましたか?
高野:とくに「これ」といった話はないんですが(笑)。鈴木監督がいうサッカーを、自分たちが自信を持ってやり続けたことが、リーグ戦を3位で終えられた結果だと思います。

高井:総理大臣杯で自信がついたということは、さっきもお話した通りですが、総理大臣杯で優勝できなかったので、後期始まる前に「リーグ戦を優勝しよう」という話しをしていました。残念ながら早々に優勝の可能性がなくなってしまったのですが、そこできれることなく「ひとつでも上の順位で終えよう」とチームでは言っていました。

――鈴木監督からはインカレに向けてどのようなことを言われていますか?
高野:「インカレはこれ!」ということは特にはないですが……(笑) このままではインカレで勝てないので、厳しい言葉で指導していただいています。その中でも「守備」をもっと安定させるということは言われているので、そこはもっとやっていかないといけないと思っています。

高井:鈴木監督というより、チーム全体で「インカレ優勝」ということは言っていますし、さっき、高野も言っていたのですが、守備をもっと安定させれば優勝も見えてくると思います。

――インカレで対戦したい大学、以前対戦してもう一度対戦したい選手はいますか?
高野:やはり、リーグ戦も総理大臣杯も優勝している明治大ですね。自分たちはリーグ戦でも2敗(0-4・1-2)していて、総理大臣杯予選のアミノバイタルカップでも延長戦の末、敗れたのですが(4-4PK9-10)、そこまで差はないと思っています。明大に立ち向かえるのは自分たちだけだと思っているので、その気持ちを持ちつつ、準決勝で明大にリベンジを果たして、インカレ優勝を勝ち取りたいです。

高井:順当にいけば、昨年度インカレ優勝校の関西学院大と準々決勝であたると思うので、そこはすごく楽しみです。その次に明大と対戦できたら、高野と同じく倒したいなと思います。

――インカレは負けたら終わりの一発勝負の戦いです。トーナメント戦を戦っていくうえで大事なことは何ですか?
高野:トーナメント戦は総理大臣杯でも経験しているのですが、やはり守備を安定させないといけないと思っています。1失点でも失うと、試合をひっくり返すのは難しい。まずは初戦をしっかりと勝利して、その勢いをポジティブな方向に持っていければと思います。

高井:短期集中型の大会なので、チームの雰囲気、勢いはとても重要だと思います。まず、初戦を勝利し、総理大臣杯のように波に乗れれば優勝も見えてくると思います。

――おふたりにとっては、今大会が大学サッカー最後の大会であり、また最初で最後のインカレになります。改めて大会に向けて意気込みを教えてください。
高野:自分は日体大に入って「日本一」を目標に4年間やってきたのですが、総理大臣杯では3位に終わり、残る最後の舞台がインカレです。そのチャンスをもぎ取ったので、4年間の集大成をこの大会にぶつける気持ちで、最後は優勝して終わりたいと思います。

高井:僕も目標は「日本一」です。最後の最後にこのようなチャンスが巡ってきたので、このチャンスを逃さず、最後はこのチームで「日本一」をとって終わりたいです。

■インカレ2回戦(12月10日)
[大和スポーツセンター競技場]
静岡産業大vsIPU・環太平洋大の勝者 13:30 日本体育大

(協力 全日本大学サッカー連盟)

●第65回全日本大学選手権(インカレ)特集
※別サイトへ移動します
全日本大学サッカー連盟公式サイト
Twitter:JUFA_soccer(速報)
instagram:全日本大学サッカー連盟

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