beacon

高徳が語るキャプテン像…長谷部は「キャプテンとして完璧な人」

このエントリーをはてなブックマークに追加

キャプテン就任後3試合負けなしのDF酒井高徳

[12.4 ブンデスリーガ第13節 ダルムシュタット0-2ハンブルガーSV]

 ブンデスリーガは4日、第13節3日目を行い、DF酒井高徳の所属するハンブルガーSVは敵地でダルムシュタットと対戦し、2-0で勝った。酒井はダブルボランチの一角でフル出場し、後半45分にはダメ押しゴールをアシストした。

 開幕から未勝利が続いていたチームが今季13戦目で待望の初白星。「内容どうこうは関係なく、勝ちという結果だけを見たら完璧だったのかなと思う」。欲しかったのは勝ち点3という結果だけ。長いトンネルを抜け出した酒井の表情には安堵の色が広がった。

「自分たちのやりたいことを抑えて、自分たちがやられたら嫌だなと思うことをそのまま向こうにやり返した。向こうもリズムを取りにくかったと思うし、逆に僕らが『少し回そう』と思ったときにはリズムを壊していた。選手としてサッカーがしたいなと思うところはあるけど、今、この状態できれいなサッカー、きれいに勝つことは求めていない。3ポイントを取ることが大事だし、勝てる確率が高いほうを選んでサッカーをすることが大事だった」

 理想は横に置き、あくまで結果にこだわり、現実的な戦いで勝ち点3をもぎ取った。チームの今季初勝利は、酒井にとってキャプテンとしての初勝利でもある。不振にあえぐチームのカンフル剤として施されたシーズン途中でのキャプテン交代。就任3戦目で初白星を挙げ、酒井がキャプテンになってからの3試合は結果として負けていない(1勝2分)。

 具体的にイメージしているキャプテン像はないという酒井。「何となく自分の目の前にこういうキャプテンがいたらいいなという感覚でやっている。今、キャプテンに何て言ってもらいたいかとか、こういう状態のときキャプテンにどうしてもらいたいかとか」。キャプテンとしての心構えをそう語ると、日本代表のキャプテンであるMF長谷部誠(フランクフルト)がモデルになるのかという質問には「ハセさん(長谷部)とはタイプが違うので」と笑顔で首を振った。

「(長谷部は)キャプテンとして完璧な人だと思っているし、ハセさんにはハセさんの落ち着きがある。それだけの経験もしているから、実力も含めて絶対的なものがあるし、偉大な人だと思う」。その意味では参考にする部分もあるようだ。「私生活含めて、俺はハセさんよりも気が利かないから」と報道陣を笑わせると、「周りの選手のことはよく見るようにしている」と、キャプテン就任前からの変化も口にした。

●欧州組完全ガイド
●ブンデスリーガ2016-17特集

TOP