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[プレミアリーグEAST]選手権初戦で注目FW岩崎と対峙する市船・杉岡主将「もっと成長しなければいけない」

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[12.4 高円宮杯プレミアリーグEAST第17節 柏U-18 1-1 市立船橋高 柏]

 今夏の全国高校総体優勝校である市立船橋高は、12月30日に開幕する第95回全国高校サッカー選手権1回戦で京都橘高と対戦する。11月21日の組み合わせ抽選会後に行われた11月23日の京都府予選決勝で京都橘が1-0で勝ち、両校の対戦が決定。京都橘のエースでU-19日本代表のFW岩崎悠人主将は全国大会への出場を決めた直後、「杉岡ブチ抜いて獲ります!」と宣言した。

 岩崎にとって市立船橋のDF杉岡大暉主将は京都府予選決勝前日に「頑張れよ」と連絡を受けていたという年代別日本代表の僚友であり、対戦相手の大黒柱。全国初戦で立ちはだかることになった壁に対して強烈な宣戦布告を行った形となったが、杉岡はこの日「(あの発言は)ビックリしました」と苦笑い。加えて「京都橘自体も(市立船橋戦が)優勝するための一戦目という感じで言ってきている。アタッカーも何人かいい人いたので怖さはある」と印象を口にし、「自分たちも優勝狙っていますけれども、本当に一戦一戦だと思っている」と一戦必勝の構えで京都橘戦に臨む決意を口にした。

 注目カードは湘南内定のCB杉岡と新潟内定のCB原輝綺を中心に守る市立船橋に対し、岩崎を軸とした京都橘攻撃陣がカウンターなどから夏の王者の守りに穴を開けることができるかが注目ポイント。杉岡は岩崎について「ずっと意識してきた存在ですし、自分らの代(で最も有名だったの)は1年の頃からアイツだったので本当に楽しみというか、こういう舞台で直接対決できるのは本当に楽しみだと思います。世界を経験している選手なんで自分たち以上に成長している部分があると思うので、そこはしっかり油断せずに、しっかり抑えられるようにしていきたい」と尊重しながらも抑えきることを宣言していた。

 京都橘とは春の船橋市長杯で対戦して快勝。当時から岩崎らが成長していることは間違いないが、杉岡には自分たちもその時よりもレベルアップしているという自負がある。「チャレンジ&カバーというのは年間通してビデオ見ながらやってきた。抜け出し(に対する対応)もそうですけど前に対して強くいって潰せるようにしていきたい」。

 課題もある。この日の柏U-18戦では後半アディショナルタイムにサイドから崩されて失点し、引き分け。杉岡はプレミアリーグEAST終盤戦では大宮ユースの俊足FW小柏剛のスピードに苦しめられる部分もあったというだけに、「原は結構一人で抑えていて、自分はカバーしてもらいながらやっていたので、自分はもっと成長しなければいけないと思っています。もっと対人とかこだわってやっていきたいです」。全国大会まで残っている時間は短いが、大会を代表する存在のCBは個人としてもより違いを生み出せる存在となってその舞台に立つ。

(取材・文 吉田太郎)
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