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[MOM409]仙台大FW宮澤弘(3年)_強行出場2発、DF中谷進之介に刺激を貰う柏U-18の元10番

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仙台大のFW宮澤弘(3年=柏U-18)が2得点の活躍を見せた

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.7 全日本大学選手権(インカレ)1回戦 仙台大2-1金沢星稜大 ゼットエー]

 決して万全な状態ではなかった。仙台大のFW宮澤弘(3年=柏U-18)は3週間前に右足を負傷。病院では全治4週間の診断を受けていた。それでも2週間でグラウンドに戻ると、吉井秀邦監督は大一番での先発起用を決断。右足は「まだ痛い」というが、2得点という結果で指揮官の期待に応えてみせた。

 指揮官は「もともと能力が高い。大事な時に点が取れる選手」と絶大な信頼を寄せている。宮澤は柏レイソルU-18出身で、10番をつけてプレーしていた逸材。ただ以前は大舞台での弱さがあり、「高校の時は自分のせいで負けた」試合も多かったという。

 しかし大学に入るとそんな“勝負弱さ”も改善の兆しをみせている。今年3月に行われたデンソーカップチャレンジサッカー宮崎大会に北海道・東北選抜の一員として参加すると、全日本大学選抜を相手に2ゴールを決めて金星獲得に貢献。今季のリーグ戦では目標の得点王こそ逃したが、9得点で4位にランクインした。

 柏U-18時代の同期の活躍も刺激になっている。柏のトップチームでプレーするDF中谷進之介は、今季31試合に出場するなど一気にブレーク。Jリーグ優秀選手にも選ばれた。プライベートでも仲が良く、帰省する際には必ず会うという間柄で、いろいろ情報交換をしている。追いつけ追い越せ。「将来はなるべく上のステージでやりたい。だから結果を出さないといけない。全国で結果を出さないとスカウトも見てくれない。まず結果を出すことですね」。この日の2ゴールは確実に将来に繋がっているはずだ。


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