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注目ルーキーのFW岸晃司が激戦に終止符打つ決勝ヘッド! 専修大を勝利に導く

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決勝点を決めた専修大FW岸晃司(1年=川崎U-18)

[12.7 全日本大学選手権1回戦 専修大3-2日本文理大 味フィ西]

 注目のルーキーが得点という形で起用に応えた。専修大のFW岸晃司(1年=川崎U-18)は、後半22分にピッチに入ると、その10分後に日本文理大に同点とされたが、同41分に勝ち越しゴールを決め、チームを勝利に導いた。

 川崎フロンターレU-18出身の岸は、1年目となった今季は関東大学サッカーリーグで9試合に出場し、2得点を記録。インカレ出場権が懸かった新潟医療福祉大とのプレーオフでは、後半12分に逆転ゴールを決め、3-1の勝利に大きく貢献した。

 そして、迎えた日本文理大とのインカレ初戦。ベンチスタートとなった岸は、2-1の後半22分にピッチに入った。得点するチャンスもあったが、決めきれないでいると、チームは失点。「仕事としては試合を終わらせることが大事だった。それでチャンスもあったが、失点して責任も感じて…」。それでも、ピッチに入ってから岸は“今日はやれる”と感じていたという。

「ピッチに入って、ボールを最初に触れた。その時に今日の感じはやれるんじゃないかなと。僕の中では手応えを感じていた。それがいい方向に向いた」

 そう語るように追いつかれてからも諦めずゴールを目指すと、後半41分にその瞬間が訪れた。右SB飯田貴敬が上げたクロスを豪快なヘディングでGKの頭上を破り、決勝点。「ヘディングよりは、胸トラップする方が好き。決められて良かった」と喜び、大学で初めてのヘディングでのゴールかと聞かれると、「そうだと思う」と照れたように微笑んだ。

 1回戦を突破した専修大は、2回戦で前回王者の関西学院大(関西2)と対戦する。「内容とかは本当に良くなかった。1回戦なので流れに乗るために勝つことが大事だった」と振り返る岸は、関西学院大について「見たことない(相手)」としながらも「楽しみですね。やれないとは思っていない」と不敵に笑った。

(取材・文 清水祐一)
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