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岡山DF岩政が退団発表「たまに当たる私の予感です」と意味深コメントも

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2シーズン在籍した岡山からの退団を発表したDF岩政大樹

 ファジアーノ岡山は8日、クラブと選手の双方で両者の将来を熟考し、話し合いを重ねた結果、DF岩政大樹(34)が2017シーズンは同クラブでプレーをしないことになったと発表した。

 2004年に鹿島アントラーズへ加入した岩政は10シーズンを過ごした後、14年にタイのBECテロ・サーサナFCへ渡り、初の海外移籍を経験。15年に帰国して岡山に加入すると、初年度からキャプテンを務め、クラブのJ1昇格のために尽力。今季は初のJ1昇格プレーオフ進出を決めたが、決勝でC大阪に敗れ、J1への切符を手にすることはできなかった。

 岩政はクラブ公式サイトを通じて以下のようなコメントを寄せた。

「『サッカー人生を賭けた挑戦』と心に決めて、何も知らなかった岡山という土地に足を踏み入れた、2年前のあの日のことが随分遠くのことのように感じます。私が求めた挑戦がここにはあり、多くの方々のサポートのおかげでそれを思う存分にさせていただきました」

「2年間、苦しく楽しい日々でした。苦しくて苦しくて、何度も結果から逃げて行きたくなりました。でもそんな時、信じられないくらいの想いを届けてくださったサポーターの皆さんと、信じられないくらい私を信じてくれたクラブ、スタッフ、そして仲間たちの気持ちに心が震え、自分を奮い立たせてきました」

「今は、求められた結果をもたらすことができなかった自分に落胆しています。そして、皆さんには本当に申し訳なく思っています。私は『クラブの次なる目標へのDNAを作ってほしい』と言われ、ここに呼ばれました。それを私は、結果への責任であり、覚悟だと解釈しました」

「だから、ファジアーノ岡山で最後にできる私の仕事は、ここでけじめをつけることだと思います。そして、この2年間の経験をクラブの歴史に上積みし、新たに変わっていくことがこのクラブの未来なのだと確信しています」

「感謝を伝えたくても言葉では伝えきれません。私の記憶の中で、この2年間は本当に濃い色で彩られる思い出となりました。それは皆さんのおかげです。ありがとうございました。ただ、私はサヨナラではない気がしています。たまに当たる私の予感です。『想いは届く』。皆さんに教えられました。本当にありがとうございました」

 岩政は加入当初からの周囲のサポートに感謝し、その大きな期待に応えられなかったことへのけじめとして、退団を決意したと説明。最後は含みのある言葉を残し、退団のあいさつとした。

以下、クラブ発表プロフィール

●DF岩政大樹
(いわまさ・だいき)
■生年月日
1982年1月30日(34歳)
■身長/体重
187cm/83kg
■出身地
山口県
■経歴
大島JSC-岩国高-東京学芸大-鹿島-BECテロ・サーサナFC(タイ)-岡山
■2016出場記録
J2リーグ:40試合6得点
J1昇格プレーオフ:2試合


●2017年Jリーグ移籍情報

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