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セビージャ、決勝T進出で大記録達成を逃す…CLで7年ぶりに上位進出を狙う

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CLで決勝トーナメント進出を決めたセビージャ

 セビージャは水曜日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・グループH第6節のリヨン戦をスコアレスドローで終え、グループHの2位に滑り込んだ。これにより決勝トーナメント進出を決めている。しかし、それと同時にセビージャが作ってきた偉大な記録は途絶えることとなってしまった。

 現在は日本代表MF清武弘嗣が所属することでも知られるアンダルシアの雄、セビージャ。リーグ戦ではバルセロナとレアル・マドリーという2強に次ぐ勢力をアトレティコ・マドリーとともに形成している。しかしそれよりもここ最近のこのチームを語る上で重要なのは、チームがヨーロッパリーグ(EL)を3大会連続で制覇しているということだ。

 セビージャは今シーズン、パリSGに引き抜かれていった前監督ウナイ・エメリの下で、2013-14シーズンからELを3連覇している。ELはチャンピオンズリーグに次ぐヨーロッパのクラブ間で争われる大会で、EL優勝者には翌年のCL出場権が付与される。またCLのグループリーグで3位に入ったチームはELに決勝トーナメントから参戦することになる。セビージャはELで優勝を飾った翌年のCLで必ず3位に入り、ELのトーナメントの頂点に立ってきた。

 今シーズン、新たにアルゼンチン人のホセ・サンパオリ監督を迎えたチームは、CLの舞台でユベントスやリヨンと同居したグループリーグを2位で終え、決勝トーナメント進出を決めた。これにより、今シーズンELに参戦するチャンスはなくなり、自動的にEL4連覇への道も途絶えることとなった。

 しかし、前身のUEFAカップ時代を含めて通算5度の優勝を誇るELで、彼らの記録を塗り替えるチームは当分現れないだろう。ELをセビージャが席巻していたここ3年間の戦いは、今シーズンCLを戦うことになったぐらいでは薄れない。むしろ、EL王者がCLで躍進を遂げることはELという大会の価値を証明する意味でも重要なことである。

 セビージャが最後にCLで決勝トーナメントに進出したのは、へスス・ナバスやフレデリック・カヌーテ、ディエゴ・ペロッティを擁した2009-10シーズンまで遡らなければならない。この時はベスト16で日本代表MF本田圭佑に見事なFK弾でGKアンドレス・パロップの守るゴールを破られ、CSKAモスクワに2戦合計スコアで惜しくも敗れている。

 今シーズンはどこまで勝ち上がれるのか。清武の活躍と共にチームの躍進からも目が離せない。


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