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[MOM418]明治大MF中村健人(1年)_夏の悔しさをバネに掴んだ待望のゴール

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明治大のMF中村健人(1年)が2ゴールの活躍で勝利に貢献

[12.10 全日本大学選手権2回戦 明治大6-0九州共立大 町田]

 今夏、悔しい思いをした明治大のMF中村健人(1年=東福岡高)が、トップチームでの初ゴールを含む2ゴールで指揮官の起用に応えた。「形はあんな感じでしたけど…」。どちらも“ごっつぁんゴール”だったが、それでも初ゴールに喜びを隠せなかった。

 主将として昨年度の全国高校選手権で東福岡高を優勝に導き、明治大に進学した“ヒガシの10番”。大学リーグのデビューは4月16日に行われた第3節・流通経済大戦での途中出場だったが、8月に行われた総理大臣杯を最後にトップチームでの出場機会を失っていた。「総理大臣杯で出場したときに多くの課題が見つかった。少し遠慮して消極的なプレーが多かった」と当時を振り返る。

 栗田大輔監督も「夏の総理大臣杯では、自分自身が納得できない中ですごく悔しい思いをしていた」として、経験を積ませるために、インディペンデンス・リーグ(Iリーグ)に参戦する明治大U-22でプレーさせることにしたという。すると、「Iリーグの方で、課題としていた個の部分の強化とか、個人で打開するとか、運動量を多くするとか、守備の強度を上げるところに取り組んできて、ここ1、2か月は非常に調子が良かった。成長してきたなという実感があったので、今回使いました」と、今回の起用について説明した。

 インカレ初戦となったこの日、トップ下で先発出場した中村は、前半から果敢にシュートを放ち、貪欲に得点狙いにいった。なかなかチャンスをいかせなかったが、3-0の後半25分にMF土居柊太(3年=浜松開誠館高)が放ったシュートはクロスバーを叩き、跳ね返りを中村が右足で押し込み、追加点。うれしいトップチームでの初ゴールを決めると、その4分後にも土居のシュートのこぼれ球を左足で流し込み、この日2点目。同32分にはピッチを後にしたが、6-0の勝利に大きく貢献した。

「スタメンで使ってもらって、それなりに結果を数字として出さないといけないと思った。今回、トップ下で起用してもらって感謝しているし、そういう意味で監督に求められたトップ下でのプレーは少しは役割を果たせたかなと思う」。再び巡ってきたチャンス。これを逃さず、今大会でしっかり結果を残して今後へつなげる。

(取材・文 清水祐一)
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