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鈴木徳真が先制ミドル!!中野PKに三笘がダメ押し弾、筑波大が阪南大に3発完勝!!8年ぶり決勝で日体大と激突

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筑波大が3発快勝で決勝進出

[12.15 全日本大学選手権準決勝 筑波大3-0阪南大 NACK]

 冬の大学日本一決定戦である第65回全日本大学サッカー選手権大会の準決勝が15日に行われた。NACK5スタジアム大宮では筑波大(関東2)が阪南大(関西1)に3-0で勝利し、決勝へ駒を進めた。前半にMF鈴木徳真(2年=前橋育英高)のミドルシュートで先制し、後半にはエースFW中野誠也(3年=磐田U-18)がPKで追加点。ルーキーMF三笘薫(1年=川崎F U-18)のダメ押し弾もあり、3発奪っての完勝となった。8年ぶりの決勝では日本体育大(関東3)と戦う。

 筑波大は準々決勝の関西大戦(2-1)から先発を一人変更。2回戦で先発していたMF長澤皓祐(2年=FC東京U-18)が2列目左は入った。対する阪南大は逆転勝利した順天堂大戦(3-2)から2人を変え、MF脇坂泰斗(3年=川崎F U-18)とFW草野侑己(2年=JFAアカデミー福島U18)がベンチスタート。MF岡部拓実(3年=正智深谷高)とFW外山凌(4年=前橋育英高)が先発した。

 互いに際どいボールへ躊躇なく足を出すなど、闘志を示す好ゲーム。立ち上がりはFW山口一真(3年=山梨学院高)らが鋭く仕掛けていった阪南大が主導権を握る。前半14分には右サイドから仕掛けていったDF大本祐槻(4年=野洲高)が後方へボールを返す。受けたMF山崎康太(4年=東福岡高)がシュートを狙うもDFに阻まれた。

 耐える時間の続いていた筑波大だが、前半15分には決定機。山崎のボールを奪取してのカウンター。長澤が左サイドを突破し、前へパス。抜けたFW中野誠也(3年=磐田U-18)がDFを引き付けながら折り返す。正面で受けたFW戸嶋祥郎(3年=市立浦和高)が絶好のチャンスを迎えるが、迷った末にシュートを打てずに緩く横パス。DFにクリアされた。

 次々と選手が前へ顔を出しては相手を崩しにかかる阪南大に対し、筑波大はボールを奪ってからの素早い攻撃でチャンスメイク。すると前半20分に試合は動いた。左サイドから攻め込んだのは筑波大。後方からのボールを長澤がヒールで左サイド前へ送る。抜け出たMF吉田直矢(4年=川崎F U-18)からリターンを受けた長澤が正面へ流れてパス。戸嶋のはたいたボールを詰めた吉田が後方へ返すと、フリーのMF鈴木徳真(2年=前橋育英高)がPA手前から右足を一閃。ミドルシュートを突き刺し、先制に成功した。

 追いつきたい阪南大は、山口のセットプレーでチャンスをつくるが1点が遠い。中盤から機を見てはMF重廣卓也(3年=広島皆実高)がバイタルへ抜けようとしたが、鈴木徳にマークされてボールを受けることはできない。前半38分には山崎の右クロスにFW前田央樹(4年=福岡U-18)が飛び込んだが枠を外れた。押し込みながらも点が奪えず。筑波大が1点のリードを守り、前半を折り返した。

 後半から阪南大は岡部に代わり、脇坂を投入。しかし早くに追いつきたい後半、先にゴールネットを揺らしたのは筑波大だった。MF西澤健太(2年=清水ユース)のFKが大本のハンドを誘ってPKを獲得。これをエースの中野が正面へ強烈なキックを叩き込む。2-0と差を広げた。

 同17分に阪南大は外山に代わり、草野を送る。前へ前へ仕掛けては1点を狙うが筑波大の粘り強い守備に苦しむ。1点が遠く、時間は過ぎる。後半19分には右クロスからニアサイドへ草野が飛び込むがシュートは枠を外れていった。その後も選手交代を重ね、前線が連動しての攻撃で見せ場をつくったが得点には至らず。

 一方、前がかりになった阪南大に対し、筑波大は後半45分にカウンターでダメ押しの3点目。中央でボールを奪取し、MF三笘薫(1年=川崎F U-18)が自ら駆け上がる。GKとの1対1。味方が並走していたがルーキーMFは自らシュートを選択し、しっかりと決めた。3-0に突き放した。

 そのまま試合は終了。3-0で勝利した筑波大は、18日の決勝では大阪体育大を3-2で下した日本体育大と闘う。昨季準優勝の阪南大は2年連続の決勝進出は叶わなかった。

(取材・文 片岡涼)
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