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決勝はレアル対鹿島!! “白い巨人”がベンゼマ&C・ロナウド弾で北中米カリブ海王者を撃破

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公式戦無敗を「36」に伸ばして決勝進出を決めたレアル・マドリー

[12.15 クラブW杯準決勝 クラブ・アメリカ0-2R・マドリー 横浜]

 FIFAクラブワールドカップ2016の準決勝が15日、横浜国際総合競技場で行われ、2年連続3回目の出場となる北中米カリブ海王者のクラブ・アメリカ(メキシコ)と2年ぶり3回目の出場となる欧州代表のレアル・マドリー(スペイン)が対戦。前半アディショナルタイムに先制したレアルが、後半にも1点を加点して2-0の完封勝利を収めた。決勝に駒を進めたレアルは18日に開催国代表の鹿島アントラーズ(日本)と、敗れたクラブ・アメリカは同日に行われる3位決定戦でアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)と対戦する。

 10日に行われたリーガ・エスパニョーラ第15節デポルティボ戦で3-2の勝利を収め、公式戦35試合無敗とクラブ記録を樹立して来日したレアル。好調を維持するチームが序盤からボールを保持する展開となり、前半11分にはドリブルで持ち込んだFWクリスティアーノ・ロナウドがミドルレンジから狙うも、ボールはゴール右に外れてしまう。

 その後もレアルがボールを保持するものの、最終ラインに5枚を並べて守備に重心を置くクラブ・アメリカの粘り強い対応に苦しみ、なかなか決定機を生み出せない。逆に前半21分にはクラブ・アメリカがショートカウンターを発動。DFマルセロから高い位置でボールを奪ったMFアレックス・イバーラがシュートまで持ち込んだが、GKケイラー・ナバスの守備範囲に飛んでしまった。

 その後はレアルがゴールを脅かす場面を生み出すが、前半26分にFWルーカス・バスケスのクロスからC・ロナウドが放った打点の高いヘッドはポストを叩き、同27分にMFトニ・クロースが放ったミドルシュートはGKモイセス・ムニョスの正面を突いた。さらに同33分にはC・ロナウドが自ら蹴った直接FKのこぼれ球に反応し、左足の強烈なシュートを放つもムニョスに弾き出されてしまった。

 しかし、このまま前半終了かと思われたアディショナルタイムにレアルが先制に成功する。C・ロナウドとMFルカ・モドリッチが細かいパス交換で右サイドを崩すと、中央でボールを受けたクロースのスルーパスに反応してPA内に進入したFWカリム・ベンゼマが右足アウトでネットを揺らし、スコアを1-0とした。

 1-0とレアルがリードしたまま後半を迎えると、まずは同点に追い付きたいクラブ・アメリカが後半9分に選手交代。DFベントゥーラ・アルバラドに代えてMFホセ・ゲレーロを投入し、5バックから4バックに変更した。

 しかし、好機を生み出すのは追加点を狙うレアル。後半16分にはC・ロナウドが右サイドを駆け上がるFWルーカス・バスケスにボールを預けると、自身はゴール前へと進入。巧みな動きでマーカーを外してパスを呼び込むと、右足シュートでゴールを強襲したが、好反応を見せたムニョスにストップされる。さらに同21分にはDFダニエル・カルバハルが右サイドから送ったクロスに反応してフリーになったC・ロナウドが決定機を迎えるも、ヘディングをジャストミートさせることができずにネットを揺らすには至らなかった。

 レアルは後半27分にクロースに代えてMFハメス・ロドリゲス、同34分にベンゼマに代えてFWアルバロ・モラタを投入。その後も押し込む時間帯が続くと、後半アディショナルタイムにC・ロナウドが追加点を奪い、レアルが2-0の完封勝利。公式戦無敗を「36」に伸ばした。

(取材・文 折戸岳彦)
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