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[プレミアリーグ参入戦]クラブで貫く文武両道。福岡U-18SB桑原がU-17W杯目指す

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[12.18 高円宮杯プレミアリーグ参入戦2回戦 福岡U-18 3-0 広島皆実高 広島広域公園第一球技場]

 文武両道を貫く00ジャパン候補だ。アビスパ福岡U-18の左SB桑原海人(1年)は前半8分、左サイドから長い距離を走りきってMF稗田圭吾のスルーパスに追いつき、PKを獲得。素晴らしいランニングでもたらした得点機を稗田が決めて先制した。

 1年生の左SBはこの後も左サイドからダイナミックな攻撃参加を披露。身体の強さを活かした守備でも奮戦して完封勝利にも貢献した。

 桑原は来年10月にインドで開催されるU-17W杯に出場する日本代表の候補選手だ。今年上半期、継続的にU-16日本代表に選出されてきたが、十分なアピールをすることができず、U-17W杯アジア最終予選に当たる9月のAFC U-16選手権はメンバー外となった。

 アジアを相手に戦うライバルたちのプレーを見て「結構みんなも調子良くて、いいプレーしていたので刺激を受けました」という。刺激を受けてきたエネルギーをこの日結果に繋げたSBは、U-17W杯へ向けて「しっかりメンバーに入って活躍できたらいい。(プラスアルファになれる部分は)攻撃参加が得意なので、そこで。(まずは)課題のサッカーを理解するところとか、場面を考えるところとか上げていかないといけない」と意気込んでいた。

 桑原は小学生時代から私学の進学校に在籍。現在は連日7コマの授業を終えた後、「(トレーニング場まで遠いこともあるため)いつも30分くらい遅れて」ユースチームのトレーニングに合流しているというが、その限られた時間の中でもチームメートを上回るパフォーマンスを続けて出番を勝ち取ってきた。サッカーにしっかりと取り組みながら、勉学にも全力。本来は数学が得意というが、長期の海外遠征があってもロスの少ない文系を選択して遠征先の部屋で欠かさず勉強するなど「勉強と両立しないと」という目標に対して言い訳することなく向き合っている。

 その中で最優先はサッカー。「高校でプロになれたり、高卒でプロになることを目指している」と力を込める桑原が大きな挑戦となる高校2年目の来季、武器を発揮して競争を制し、U-17W杯で躍動する。

(取材・文 吉田太郎)
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