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風間フロンターレの旅はまだ終わらない…川崎F、“クラシコ”制して天皇杯4強入り

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先制点を決めた大久保嘉人

[12.24 天皇杯準々決勝 FC東京1-2川崎F 味スタ]

 天皇杯の準々決勝が24日行われ、味の素スタジアムではFC東京川崎フロンターレによる「多摩川クラシコ」が開催された。前半にFW大久保嘉人とMFエウシーニョの得点で2点のリードを奪った川崎Fが、FC東京の反撃を1点で抑えて2-1の勝利を収め、12月29日に日産スタジアムで行われる準決勝に駒を進めた。

 11月9日に行われた天皇杯4回戦(対Honda FC、○2-1)以来の公式戦となるFC東京は同試合から先発5人を入れ替え、FW前田遼一、MF東慶悟、DF徳永悠平、DF森重真人、DF丸山祐市を先発起用。一方、11月23日のチャンピオンシップ準決勝鹿島戦(●0-1)以来、約1か月ぶりの公式戦となる川崎Fは同試合から先発3人を入れ替え、FW小林悠、MF中村憲剛登里享平がスターティングメンバーに名を連ねた。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合開始早々の前半1分に細かいパス回しから大久保がファーストシュートを放った川崎Fが、序盤からゴールに迫ったもののFC東京の体を張った守備に遭って決定機を創出できず。一方のFC東京は同13分、CKのこぼれ球に反応したMF中島翔哉が枠内にシュートを飛ばしたが、GKチョン・ソンリョンの守備範囲に飛んでしまった。

 すると前半20分に川崎Fが先制に成功する。中村が送った浮き球のパスに反応して右サイドを駆け上がったDF田坂祐介のクロスを、ゴール前の大久保がダイレクトで合わせてネットを揺らしてスコアを1-0とした。さらに同28分には中盤でボールを奪った川崎Fがカウンターを発動。一気にゴール前までボールを運ぶと、MFエドゥアルド・ネットのパスを受けたエウシーニョが左足シュートでゴールを陥れ、リードを2点差に広げた。

 反撃に出たいFC東京だったが川崎Fの激しいプレスに遭い、なかなかボールを前線へと運べず。2-0と川崎Fがリードしたまま前半終了のホイッスルが吹かれた。2点のリードを許して後半を迎えたFC東京は徳永に代えてDF小川諒也を投入。後半10分には右サイドを崩し、ゴール前の混戦からMF水沼宏太がシュートまで持ち込むもボールはクロスバーを叩き、ネットを揺らすには至らなかった。すると同18分には前田に代えてFW平山相太をピッチへと送り込む。

 後半23分には川崎Fがゴールを脅かすが、大久保のスルーパスからPA内に進入したFW小林悠のシュートは好反応を見せたGK秋元陽太に弾き出されてしまった。同42分の大久保のシュートがポストを叩くなど川崎Fが好機を逸すると、後半アディショナルタイムに小川のFKを平山がヘッドで押し込み、FC東京が1点差に詰め寄る。しかし、その後の反撃も実らずに川崎Fが2-1の勝利を収めた。

(取材・文 折戸岳彦)

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